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紀伊田辺セミナー

第4回紀伊田辺セミナーに参加した。

この地では麻酔科医よりもパンダの方が人口が多いという。
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そんな地に多くの麻酔科医が集まった。

講義で印象に残ったのはこちらの常連になったK先生の覚醒下挿管の話だった。全身麻酔のひとつのポイントは麻酔導入から気管挿管の部分であることは間違いない。ここで眠らせようと考えるから難しくなってしまう。K先生の提唱する意識下挿管でいいと気付けば多くの問題が解決してしまう。
私も今年になってから、EF20%の腹腔鏡下胆嚢摘出術、BMI 50の多発骨折など従来であれば麻酔困難な症例をいずれもK先生の方法に準じて麻酔導入し、その後も問題なく管理することができた。新しい気道確保デバイス、レミフェンタニル、さらにフロートラックなどを活用すれば麻酔の許容範囲はかなり広がっていると感じている。必要なのは使いこなしのテクニックということになる。

その技術を広めるという意味で、今回超音波ガイド下中心静脈穿刺のインストラクター養成コースを受講させていただいた。新しい技術を普及させるには何が必要なのかそのヒントがつかめたような気がする。
今年は伝えるということをキーワードにしてみたい。
by yamorimo | 2010-02-15 21:38 | その他
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