臨床麻酔学会雑感
2008年 11月 22日

土曜日は、朝7時に京都駅から地下鉄に乗ったがすでに多くの観光客であふれていた。さすがに秋の京都。想像以上の混雑だ。
今回の学会の話題はやはりawake。私は回避したが会場は人であふれていた。
ちなみに裏のK先生の講演でも頻回にawakeのポスターが登場して、そのたびに聴衆に覚醒をうながすナイスな工夫がなされていた。
映画そのものは来年春公開ということなのでみのがされた方はそれまでお預けということになる。
レミフェンタニル麻酔での術中覚醒の状況については以前このブログで紹介したが、今回新しいスライドを作ってみた。

レミフェンタニル麻酔で術中覚醒を経験した麻酔科医は4%、疑い例の経験は14%だった。この結果を標準的な維持セボフルラン呼気セボフルラン濃度別に集計し直してみた。
この結果をみると、維持セボフルラン濃度が0.7%では術中覚醒を経験する危険が高いことが分かる。高齢者はともかく通常の麻酔維持ではセボフルラン濃度は少なくとも呼気濃度で1%は維持した方がよさそうだ。また、1%と1.2%でもそれなりに差があるのでできれば1.2%以上ということになるだろ。