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電脳麻酔ブログ

日々読んだ論文の要約とAIの臨床での活用法について

中心静脈穿刺:エコーがない場合

中心静脈穿刺に関するアンケートで多くみられるのがエコーが手術室にないという実情です。これは各施設の状況でしかたがないのですがいろいろ手はあると思います。
まず院内にまったくエコーがないというのは考えにくいですね。穿刺に使う時間はわずかなのでそのときだけエコー室から借りるというのが一番です。しばらくは技師さん込みで来てもらうとよいでしょう。プローブのカバーなども必ず持っていますし、他の領域のエコー下の手技の経験からいろいろアドバイスしてもらえるでしょう。これから院内の忘年会などあるでしょうからこれからがチャンスです。私は以前外勤先の病院で、エコーで神経がみえるという話から技師さんを引き込んだ経験があります。

次は手術室としてエコーを購入するという考えです。うちの手術室では外科や脳外科の術中エコーが必要ですのでそのために機材を麻酔科でも流用しています。必要なのはリニアプローブだけです。またもし今手術室にエコーがあってリニアプローブがない場合でも、腹部用のコンベックスプローブでとりあえず使ってみることは可能です。手術室は感染の面からも、X線の透視装置がすぐ使えるという意味でも中心静脈穿刺に最適な環境ですので、他科の穿刺も引き受けるのなど譲歩するれば実現の可能性は出てくるのではないでしょうか?実際に手術室に高周波のリニアプローブがあると麻酔科以外にもいろいろ使い道があります。この場合は携帯型というよりは汎用の大型のエコーになります。

もちろん麻酔科用に専用の機種を購入してもらうのが一番です。そのための資料にこのアンケート調査が役立てばというのは考えています。
by yamorimo | 2008-11-16 14:34 | 中心静脈穿刺

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