病棟での挿管困難とエアトラック
2008年 09月 21日
昨日は脳幹梗塞の患者が挿管困難ということで呼ばれて直行した。喉頭鏡の挿入時にそれなりに抵抗されるのもあるのだが、喉頭蓋がかなり深く声帯はまったくみえない状態、早速エアトラックに変更した。
エアトラックやエアウェイスコープの欠点は開口が不十分だと入らないことだが、抵抗されながらもなんとかsmallのエアトラックを挿入、あとはこちらのものだが自発呼吸が微妙にあり声門が閉じた状態。そこでエラスティックブジーをなんとか挿入、これをガイドに挿管できた。
結局、脳外科病棟にも両者を常備してもらうことにした。この点コストの安いエアトラックは便利である。
という訳で、麻酔科医たるものエアトラックとエラスティックブジーは手術室に行かなくても使えるようにしておきたい。