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電脳麻酔ブログ

日々読んだ論文の要約とAIの臨床での活用法について

レミフェンタニルと手術ストレス

レミフェンタニルの使用は、手術中のストレス反応を抑制するとはよくいわれるが明確に示した文献は意外に少ない。

この論文
Endcrine sterss response and inflammatory activation during CABG surgery. Eur J Anaesth 2008;25:326
は、CABGの麻酔をレミフェンタニルまたは間欠的なフェンタニルの投与で管理して、術中のストレスホルモン、インターロイキン、さらに予後について検討している。

42例の患者をレミフェンタニル群(0.25μg/kg/min)とフェンタニル群(4μg/kgを30分ごと)に分けた。麻酔はセボフルランを用いてBISを45に保った。導入時と人工心肺中はプロポフォールを使用した。

結果
レミフェンタニルで抜管までの時間は有意に短かった(240±182 min vs 418±212 min)。
人工心肺開始30分後のストレスホルモン(ADH, cortisol)はフェンタニル群で有意に高かった。
インターロイキン(TNF, IL-6, IL8)は手術終了時を主としてフェンタニル群で有意に高かった。
術後のCK-MBの上昇はフェンタニル群で有意に高かった。

私見
本研究では比較的大量のフェンタニル(平均2.6mg)を使用しているにもかかわらず、ストレス反応はレミフェンタニル群で抑制された。問題は大動脈遮断時間がレミフェンタニル群で短かったことでこれが結果に影響している可能性はありそうだ。
この結果を参考にプロトコールを再考して追試すればよい研究ができるのではなかろうか?
by yamorimo | 2008-08-12 20:39 | 麻酔
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