レミフェンタニルの投与量
2008年 07月 23日
すでに麻酔科学会でも発表したが、昨年と比べると麻酔維持期のレミフェンタニル投与量は減ってきたという印象がある。
昨年は使用ガイド通り、0.25μg/kg/min程度を使っていたのが今年の調査では0.1-0.2μg/kg/minのレンジが多数派になっている。その分併用するセボフルランやプロポフォールの量としては増えているのでこれでバランスは取れているのかもしれないが、高用量が使用できるのが売りのレミフェンタニルだけにちょっともったいない。1.5μg/kg/minとはいわないが、せめて0.2μg/kg/minは使ってもらいたいと思っている。
レミフェンタニルの投与と効果部位濃度のイメージはこんな感じになる。
例えばレミフェンタニル0.1μg/kg/minはこれまでもフェンタニルで充分カバーできていた。術後鎮痛など考えるとこの投与量で維持するのであればフェンタニルで充分だと思う。今後麻薬を高用量使用できることのメリットについて考えてみたい。