学会2日目

学会2日目。

朝8時からのモーニングセミナーに出席したが、ほぼ満員の状態。横浜の朝は早い。

これまでのアリクストラに加えて低分子ヘパリンのクレキサンが発売され、整形外科の下肢手術での適応が取れたとのこと。アリクストラとの比較は、こちらは1日2回投与ということで手間は増えるがその分調節が可能という印象も持った。
硬膜外と併用する場合初回投与の2時間前に抜去はアリクストラと一緒だが、投与10-12時間でカテを抜去してその後2時間で投与という使い方もできる。この辺りは1日2回投与という面が有利に働くかもしれない。メーカーの説明をよく聞いて各施設で対応を考える必要がある。
ただ演者の瀬尾先生は脱硬膜外を強調されていたので今後は神経ブロックと麻薬のiv-PCAに緩やかには移行していくのだろう。

昼は、垣花先生のアルチバに関する講演を聴いた。これは多くの人からサマリーを求められるほどよい講演だった。

徐脈については、術前の交感神経の興奮が強い症例では徐脈になりやすいことを示され、このパターンの人はアトロピンが効きにくいことを示された。ところが高度徐脈になる症例では、交感神経の興奮とは関係がなく、しかしこのパターンの徐脈にはアトロピンが有効だという。興味深い結果だった。結局アトロピンの予防的投与がよさそうである。

血圧低下については0.5μg/kg/minで3分後に挿管というコンセプトを示された。必要な濃度まで上げたら投与速度を低下させることで血圧低下は防ぐことができそうである。垣花先生は導入をセボの吸入で行ない、BISが安定した後にアルチバの投与を開始されている。この辺りはプロポフォールで導入する場合には工夫が必要かもしれない。

Journal of Anesthesiaのシンポについては内容はいずれJAに掲載されるので参照していただきたい。JAは現在のインパクトファクターは0.4程度で麻酔科領域の雑誌としては最下位クラス。そこで、まずJAに投稿する、次に別の雑誌に投稿するときでもJAの論文を参照するという自己増殖を心がけてほしいということが強調された。学会員としてはこの機関誌を育てていくという視点も必要だろう。なお、現在の採択率は60%程度のようです。

午後の気道確保のセッションは満員で隣室でスライドと音声のみの中継を聴いた。印象としては、ガムエラスティックブジーが第1選択という時代はエアウェイスコープの登場により位置が変わりつつあるということと、そうはいいながらエアウェイスコープとエラスティックブジーの併用がよさそうだということだった。またエアウェイスコープとはいえ万能ではないことも示された。

懇親会は、機械展示の横という面白い設定。本ブログの母、H先生とも久しぶりに会うことができた。いよいよ最終日である。
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by yamorimo | 2008-06-14 00:09 | 麻酔
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