超音波ガイド下閉鎖神経ブロック
2007年 11月 25日
閉鎖神経ブロックを超音波ガイドで行う方法については具体的には、文献や教科書(ポケットマニュアルかDVD付きの本)を参照していただきたい。基本的には大腿動静脈の内側で内転筋群を描出し、筋膜の肥厚部を探す。あとはできるだけ中枢で平行法で穿刺し、電気刺激を併用という方法になる。通常の方法よりは準備に時間がかかるが特に両側ブロックでは明らかにブロック終了までの時間は短くなる。
閉鎖神経ブロックをお勧めするメリットは、
麻酔科領域で最も頻用されるブロック(周囲の抵抗が少ない)
最悪、従来の方法でリカバリーが可能
動脈穿刺以外に大きな合併症はないなど。
デメリットとしては前枝のみのブロックになる可能性があるということか。一応術者には新しい方法でブロックしたのでと声を掛けておくとよいだろう。
整形外科の理解が得られず上肢や下肢のブロックができないなどの施設でまず行ってみるのにはよいのではないだろうか。
必要物品としては、リニアプロープ、プロープカバーとブロック針。針は今使っているポール針でよいと思うが、自分はCCR針の50mm(ぎりぎりだが)を使用している。