失敗しないフェンタニル使用学習法
2006年 03月 25日
私の施設では、胎児鏡の麻酔をほとんどフェンタニル持続静注単独で行っている。フェンタニルの濃度のシミュレーション、投与計画の作成そして実際の患者の呼吸状態、鎮痛度をみながら麻酔することで得られる物が多い。胎児鏡だけでなく、局所麻酔だけでは鎮痛不十分な症例を全身麻酔する前に試みるとよい結果を得られることが多い。
次に、ラリンジアルマスクで麻酔する際に、空気-セボフルランで麻酔、呼吸は自発呼吸のまま行いフェンタニルを投与する方法だ。呼吸数は、患者の鎮痛度、フェンタニルの効果の両者を反映するので、フェンタニルの投与量の調節が行いやすい。この場合は呼吸が大丈夫なら、どんどんフェンタニルを投与しても大丈夫だ。呼吸抑制が強くなれば一時的に調節呼吸とすればよい。セボフルラン濃度は1.5%程度でほぼ一定にしておく。