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電脳麻酔ブログ

TIVAの情報から英語学習法まで

今時の初期研修医と生成AI

最近の初期研修医と話をしているとすぐにスマホかタブレットを出してGoogleで検索というのが多かったのだが、さらにスマホでCopilotChatGPTアプリで検索する研修医が現れた。これも時代の流れだろうか。これだと明日の麻酔の問題点は**なので明日までに教科書で調べてきてというとAIで答えをもらうのは間違いない。

一応、彼ら(彼女ら)にいっているのは医学の世界は情報源とその信頼性が重要である。生成AIが集めて要約した情報ではその辺りが怪しいので、必ずGoogleなどで普通に検索して情報源としてして信頼できそうなソースを確認すべきである。特に学会のガイドラインなどがヒットすればそれを自分で読むようにと指導している。今年はそれでいいだろうが、来年はどうなのだろう?とは思うところ。

そこで今日の研修医君とのネタであった「全身麻酔を受ける前は何故タバコを禁煙する必要があるのか」をCopilotに尋ねてみる。


(Copilot)

全身麻酔を受ける前にタバコを禁煙することは、手術の成功率と回復を向上させるために非常に重要です。タバコの禁煙は以下の理由で推奨されます:

血液循環の改善: タバコは血管を収縮させ、血流を低下させます。禁煙することで血液循環が改善され、手術中の出血リスクが減少します。

呼吸機能の向上: タバコは肺にダメージを与え、呼吸機能を低下させます。禁煙することで肺の機能が改善され、麻酔後の呼吸回復がスムーズになります。

感染リスクの低減: タバコは免疫機能を低下させ、感染症のリスクを高めます。禁煙することで免疫機能が回復し、感染症のリスクが減少します。

麻酔の効果: タバコは麻酔薬の効果を変化させる可能性があります。禁煙することで麻酔の効果が安定し、手術中の管理が容易になります。

これらの理由から、全身麻酔を受ける前にはタバコを禁煙することが強く推奨されています。お手術の成功と早い回復を祈っています!

少しもやっとしているのでChatGPTにも聞いてみる。


(ChatGPT)

全身麻酔を受ける前に禁煙が推奨される理由はいくつかあります。タバコは身体に様々な悪影響を与え、麻酔のリスクを高めるためです。主な理由をいくつか挙げます:

呼吸器への影響:タバコを吸うと、肺や気道に炎症を引き起こし、分泌物が増えます。これにより、手術中および手術後の気道管理が難しくなり、呼吸合併症(肺炎、気道閉塞、呼吸困難など)のリスクが高まります。

酸素供給の低下:タバコに含まれる一酸化炭素は、血液中の酸素運搬能力を低下させます。麻酔中は酸素供給が重要ですが、喫煙者は十分な酸素供給が困難になることがあります。

循環器への負担:喫煙は心拍数や血圧を上昇させ、心臓に負担をかけます。手術中や麻酔下では、心臓の負担を最小限に抑える必要があり、喫煙はこのリスクを増加させます。

傷の治癒遅延:タバコの影響で血液の循環が悪くなり、傷の治癒が遅れることがあります。これにより、手術後の回復が遅れたり、感染のリスクが高まります。

麻酔薬の効果への影響:喫煙者は麻酔薬や鎮痛薬に対する感受性が変化し、必要な薬の量が増えることがあります。これにより、麻酔管理が複雑になる可能性があります。

一般的には、手術の数週間前から禁煙することが推奨されますが、禁煙の効果は数日後からでも現れるため、できるだけ早く禁煙を始めることが重要です。


こちらだと口頭試問でも合格レベルだろうか?ここにきてChatGPTがレベルを上げてきた感がある(どちらも無料版)。生成AIで武装した初期研修医に負けないように頑張りたい。


by yamorimo | 2024-10-16 22:59 | AI

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