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ショパンコンクール

今年のショパンコンクールでは日本人の半田恭平さんが2位、小林愛実さんが4位と素晴らしい結果に終わりました。お二人の演奏をYou tubeで拝見すると半田さんが男性的な切れのある演奏なのに対して小林さんは女性的な甘美な演奏で対照的でした。特に小林さんの実家は私の実家の近くでお父様とは同級生だったので応援しています。コンクールでの演奏はそのうちCD化されるのではないかと期待しつつショパンコンクールやショパンの演奏について紹介します。

私とショパンコンクールとの出会いは1985年大会でスタニスラフブーニンさんが注目されたことです。NHKテレビで放送されたコンクールでの演奏は圧倒的でありショパンにも興味を持ちました。ブーニンさん自体は受賞当時に注目されすぎたのが仇になったのかその後は低迷してしまいました。今は日本人と結婚さています。

ブーニンの次に興味をもったのはポリーニさんです。1960年にショパンコンクール受賞。私の大学生時代(1980年台)はすでに神話的な存在でした。赤川次郎さんの本で絶賛されていた練習曲集や前奏曲を繰り返し聞いていました。そのまま今に至っています。ポリーニさんは若い頃は正確無比なテクニックの演奏でしたが今では白髪の人になり円熟味が出てきたと思っています。

今回のコンクールでテレビ放送されたのは半田さんも小林さんもピアノ協奏曲の1番でした。ショパンのピアノ協奏曲は1番と2番がありますがよく演奏されるのは1番の方です。また2番を演奏するとコンクールで優勝できないというジンクスもあるそうです。ポーランド時代に書かれたこの曲はショパンの故郷への思いみたいなものがあふれた名曲です。ワルシャワでの告別演奏会においてショパン自身のピアノ独奏により初演されました。
有名な演奏はふたつです。ひとつはポリーニさんの次の受賞者アルゲリッチさんが夫でもあったシャルル・デュトワさんの指揮で演奏したもの。もうひとつは1975年の受賞者であるツィメルマンさんが自分で指揮もしたものです。奔放なアルゲリッチさんの演奏に対して、ツィメルマンさんの演奏はオーケストラも含めて独特でありどちらも必聴版です。ツィメルマンさんの方は演奏が遅めなので1番と2番合わせて2枚組でちょっとお高いのでまずはアルゲリッチさんの方でしょうか。
私が愛聴しているのはピリスさんの演奏です。旧版と新盤(1998年)がありますので注意して下さい。新盤の方が円熟期の演奏で優れています。ピリスさんの演奏は心の暖かみが伝わってくる様な気がして好きな演奏です。ピアノの響きも好みです。ピアノを楽しむには自分の再生環境との相性も大事です。名盤とされていても自分の環境ではどうも音がキンキンしてダメというのはあり得ます。

ショパンコンクールについて知るには「
ショパンコンクール」青柳いづみ著がおすすめです。全般的なことと前回のショパンコンクールのことがかかれています。前回も出ていた小林さんについては小柄で力が足りないという評価でした。今回も授賞式では1番小柄でしたので、今後はそのハンデを他の要素でカバーしていく必要があると思います。
もう一冊は「アルゲリッチとポリーニ」本間ひろむ著です。こちらはアルゲリッチとポリーニというふたりの偉大な受賞者を中心にショパンコンクールの闇みたいな面も書かれています。
最後に今回をきっかけにピアノに興味を持たれたら「世界最高のピアニスト」許光俊著をお勧めします。ピアニストの人間性からお勧めの演奏まで、この本を頼りに聴いてみてはどうでしょう。

by yamorimo | 2021-10-22 10:24
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