今年はベートーベン生誕250年だそうだ。そこで気軽にベートーベンを楽しめるようにいくつか名曲を紹介してみたい。
ベートーベンといえば交響曲第5番「運命」だが個人的にはきっちりしすぎていて好きではない。交響曲としてまずお勧めは第7番である。この曲はのだめカンタービレで千秋が最初に指揮の経験をした曲として有名?
ベートーベンの交響曲は9曲あるが基本的に奇数番が大作で偶数番はちょっと気楽な感じが多い。例えば6番の田園などである。奇数番のうち1番は最初なので除くと3番は英雄、5番運命、9番合唱付きとこの3曲は大作感が強いのに対して7番はやや気楽なので楽しみやすいと思う。お勧めは7番→3番→6番の順だろうか。
クラシックの曲を聴く場合、ポイントは指揮者になる。もちろんオーケストラもだが同じウィーンフィルでも指揮者によって曲調はまったく異なる。麻酔科医の仕事はしばしば指揮者に例えられるが同じ症例でも麻酔科医が違えばまったく違う麻酔になるようなものだろう。
指揮者は星の数ほどいるがまずは定評のある演奏を選びたい。私の印象では
フルトベングラー:重厚
カラヤン:くっきりはっきり
カルロスクライバー:颯爽
ワルター:壮麗
バーンスタイン:豪華
朝比奈隆:重厚
みたいなイメージである。好みで選べばよい。
基本的にベートーベンの交響曲はフルトベングラーを選べば間違いはないのだがいかんせん録音が古い。私の手持ちは1953年版。モノラル録音。さすがにステレオがいい。そこでお勧めはカルロスクライバーである。こちら1976年だがこの年台になると圧倒的に録音技術が進んでいるので問題ない。同じCDにはこれも定評のある5番が収録されているので間違いのない1枚である。
クライバーを聞き込んだら別の指揮者にチャレンジしてもらいたい。それこそフルトベングラーでもよい。違いは一目瞭然である。そのうちに自分の好みの指揮者が分かってくるので先に進んでいこう。
上記の指揮者の中でワルターは基本偶数番がよい。田園はワルターがベストだが7番になるとなんとなくかったるい。曲によって好き嫌いや得意不得意があるのが面白い。
最近はYou tubeに動画がいろいろあるのでまず試聴してみるのもよいだろう。
カラヤンの演奏を
リンクしておく。きっと聴いたことがあるハズ