Universal screening for SARS-CoV-2 in Woman Admitted for Delivery
2020年 04月 22日
ニューヨークの2つの病院で3/22~4/4の間にお産をした患者すべてをPCRで検査した結果をまとめた興味深い研究
合計215名のうち4名(1.9%)は発熱などの症状があり検査陽性だった。84.6%は検査陰性だった。13.5%は検査陽性だったが症状はなかった。この13.5%(29名)のうち産後の発熱は3名(10%)にみられた(平均入院期間2日)(子宮内膜症で抗生剤投与されたのが2名、1名はコロナ肺炎として治療)。検査陰性の患者のうち1名は産後に症状が出現し検査陽性となった。
このスクリーニング検査では新型コロナ肺炎パンデミックのニューヨークにおいては症状のない人でも1/8程度は検査陽性であった。
(私見)
このような研究は今後多数発表されると思われるが、今回の新型コロナ肺炎では感染しても無症状で経過する人が想像以上に多いということではないだろうか。日本でもすでに手術前の患者のスクリーニングを開始した施設があり結果が待たれる。
つまり実際の感染者は発表されている患者数の数倍。検査が制限されている日本ではさらに多いかもしれないがその多くは無症状である。とすると実際の死亡率も発表よりも大幅に低いのかもしれない。