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重症COVID-19患者に対するレムデシビルの特例使用

NEJMに掲載されたエボラ出血熱治療薬レムデシビルのCOVID-19への有用性についての論文を抄訳しました。作用機序はアビガンとほぼ同様でRNA合成の時に塩基のようなふりをして入り込み合成を阻害します。
重症COVID-19患者に対するレムデシビルの特例使用
Compassionate use of remdesivir for patient with severe Covid-19
New England Journal of Medicine

レムデシビルはウィルスのRNA合成を阻害する。エボラ出血熱の治療薬として開発中であるがコロナウィルスにも有効である。

対象はPCR法で診断が確定しルームエアーでSpO2が94%以下で酸素投与が必要な患者。
レムデシビルの投与は初日200mgを静注後9日間100mgを投与。

合計61名の患者が治療を受けた(アメリカ22名、日本9名、イタリア12名他)。
75%は男性。年齢は23~82歳
治療前、57%は人工呼吸器、8%はECMOを装着されていた。これらの患者はより高齢、男性でありALT、クレアチニンが高かった。また高血圧、糖尿病、高脂血症、喘息の合併が多かった。
平均観察期間18日の間に、68%の患者は症状の改善がみられたが、15%は悪化した。
人工呼吸中の患者のうち57%は抜管可能となり、ECMO装着患者の75%は離脱できた。
対象患者のうち13%は死亡した。人工呼吸中の患者では死亡は18%、人工呼吸が必要なかった患者では死亡は5%だった。
この研究では68%の患者に臨床症状の改善をみとめた。有効性の確立には現在進行中のRCTを待つ必要がある。


by yamorimo | 2020-04-12 17:22 | その他
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