後期研修医向けの本の紹介
2017年 04月 09日
麻酔全般の勉強
「麻酔への知的アプローチ」第9版、稲田英一著
私は初版の読者で麻酔の基本はこの本で学びました。実践に役立つ名著です。
「はじめての麻酔科学」森本康裕著
薬物動態から理解する麻酔実践の書です。全身麻酔の実践に必要な理論をまとめています。
末梢神経ブロック
「周術期超音波ガイド下神経ブロック」佐倉 伸一編集
末梢神経ブロックを実践するのに必須の本です。これを持たずして神経ブロックをしてはいけないといえる基本的な本です。
「超音波ガイド下末梢神経ブロック 実践24症例 」柴田康之、森本康裕編集
2もありますが、まずはこちらからお読み下さい。佐倉先生の本で基本を学んだ後、実践する際に必要になる本です。
静脈麻酔
「臨床の疑問に答える 静脈麻酔Q&A99」内田整編集
後期研修では、吸入麻酔薬だけでなく全静脈麻酔もマスターして下さい。この本は全静脈麻酔実践に必要な項目をすべて網羅しています。
気道管理
「気道管理に強くなる〜エビデンスに基づいた、確実に気道確保するための考え方・器具選び・テクニック」
気道管理についてほぼすべてを網羅しています。
「Dr. あさいの みんなの気道確保」浅井隆著
1と2があります。麻酔科専門医を目指すには両方そろえておきましょう。気道管理についてはこれらの3冊で万全です。
麻酔手技
「研修医になったら必ずこの手技を身につけてください。〜消毒、注射、穿刺、気道管理、鎮静、エコーなどの方法を解剖とあわせて教えます (レジデントノート別冊)」上嶋浩順、森本康裕編集
初期研修医向けですが、基本手技の復習と実践に役に立つと思います。
「麻酔科医のための知っておきたいワザ22」森本康裕編集
私が初めて単独で編集した本です。基本のちょっと上のワザを22集めています。
いくらいい本でも買ったまま本棚では役に立ちません。上記の本は日々の臨床に直結した内容ですので、ぜひ役立てて下さい。