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日本光電のモニター

2年前に日本光電のモニターを購入した際に感じたのは動脈圧の波形がみにくいということだった。

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従来の手術室専用機から病棟のモニターと共用になったためか、前機種よりもむしろみにくくなってしまったと感じられた。もちろん、動脈圧の波形からPPVが表示できたり、パルスオキシメーターもPIが表示可能になっているのだが、かんじんの波形があまりにちいさくてみにくい。やはり麻酔科医は波形をみて判断すべきである。パルスオキシメーターも本来サブパラメーターであるべきPIの表示が妙に大きい。等々の苦情を伝えていたところ、しばらくして本格的に改良してもらえることになり、麻酔科学会の直前にバージョンアップされた。

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まだ数字の色などを微調整したいのだが、動脈圧波形に関しても満足できるモノになったのではないだろか。もちろんこのために心電図の面積を削ってしまったのだが。また、吸気の二酸化炭素濃度はぜひ入れたかったのだが、呼吸数とどっちかになって入れられなかった。低流量麻酔時の安全性を考えると今なら二酸化炭素濃度なのかもしれない。

いずれにしてもおおくの医療機器は発売後、ユーザーの声を聞きながら完成させていくべきものだと思っている。今後もクレーマーにならない程度に、医療機器の評価や改良のお手伝いができればと考えている。
by yamorimo | 2015-05-31 23:24 | その他
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