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日本静脈麻酔学会①

高松市で開催された日本静脈麻酔学会へ参加した。
非常に面白かったのは最近注目の希少糖についての講演。

希少糖とは自然界には微量しか存在しない単糖のことである。香川大学では希少糖の生産と利用法についての研究が進んでいる。

紹介があったのはD-プシコースとD-アロース。

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D-プシコースは果糖のCの3番目のOHとHの配置がことなる異性体。甘さは砂糖の7割程度だが、生体では利用されないためノンカロリーの糖である。自然界ではズイナに含まれている。また、加熱により果糖がD-プシコースに変化するため、現在でも少量は摂取している。
摂取した場合には、
①デンプン分解酵素(アミラーゼ)を抑制する。
②腸でのブドウ糖の吸収を抑制する。
③肝臓でグリコーゲンを合成する。
④動物の糖尿病モデルで膵臓のβ細胞の変性を抑制する。
などの作用があり、血糖上昇を抑え、糖尿病の予防や改善に効果がある。現在トクホ申請中で近々承認されるのではという見込み。
現在発売されているレアシュガースウィートはブドウ糖と果糖を主成分に希少糖が20%程度含まれている。カロリーは砂糖の80%程度だが体重や体脂肪率を低下させる効果がある。

もうひとつの希少糖のD-アロースは活性酸素の産生を抑制する効果がある。動物実験レベルでは虚血性疾患や血圧上昇抑制作用。さらにALSやアルツハイマーの進行抑制作用が示されている。さらに癌細胞の増殖抑制など医学領域での応用が期待できそうである。

ということでノンカロリーなのはもちろん、+アルファーの効果がいろいろ期待できそうな希少糖。これから砂糖に代わって広く使用されそうである。

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会場では、レアシュガースウィートの他、希少糖入りのお菓子が試食可能であった。
by yamorimo | 2014-11-29 22:28 | その他
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