吸入麻酔
2014年 05月 21日
歴史
物理化学的性質と薬物動態
吸入麻酔薬の作用機序
臓器機能への影響
吸入麻酔薬の臓器保護作用と毒性
吸入麻酔薬と環境
吸入麻酔薬の供給システム臨床使用の実際と展望
吸入麻酔薬と術後悪心・嘔吐
小児麻酔での使用
高齢者麻酔での使用
特殊な病態下での使用
と続く360ページにもおよぶ大作である。
歴史はLiSAでのなじみの安田先生、神経発達への影響は防衛医大の佐藤先生など基本は札幌医大系の先生を中心に適材適所の著者が選択されている。
私の担当は物理化学的性質と薬物動態で、かなりの部分を薬物動態の解説に使っている。諏訪先生の薬物動態の本で育った麻酔科医としてそのエッセンスを示したかったが力及ばずという感じで終わっている。例えば麻酔導入時には一般的には心拍出量が多いと吸入麻酔薬による麻酔導入は遅くなるといわれているが、本稿ではその差は大きくないとした。吸入麻酔薬の使用時に気になるいくつかのポイントについてシミュレーションで示しているのでご一読いただきたい。
