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電脳麻酔ブログ

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麻酔科のためのiPad活用法(PNB編)

広島のエキスパートセミナーでSanuki先生がiPadの活用法を紹介されたが、その他有用なアプリとしてHuman Anatomy Atlasがある。そこでこのアプリを使ってPECSブロックを理解してみよう。

このアプリは人体の3D解剖図。画面のタッチ操作で大きさ、部位、角度など自在に調節できる。また表示するコンポーネントも選ぶことが可能である。例えばまず骨格だけ、次に神経を追加とかが可能。筋肉については必要ない筋肉を外すことができる。

まず胸部を表示してみる。大胸筋の表面がみえる。
麻酔科のためのiPad活用法(PNB編)_a0048974_2303647.png


次に大胸筋を外してみる。

麻酔科のためのiPad活用法(PNB編)_a0048974_2312851.png


上部の腕神経叢からのびているのが外側胸筋神経(lateral pecral N.)(青く表示)。神経の下が小胸筋。第2肋骨上で大胸筋と小胸筋の間に局所麻酔薬を投与すればこの神経がブロックされることが理解できる。

一方、側胸部にあるのが前鋸筋。その前鋸筋に沿って出てくるのが脊髄神経(肋間神経)の外側皮枝。したがって前鋸筋の上の層。例えば第4肋骨上で局所麻酔薬を投与すれば周辺の肋間神経の外側皮枝がブロックされ側胸部から正中近くまでの知覚をブロックできるだろうと期待できる。

という訳で末梢神経ブロックの理解にこのアプリは有用である。iPadの場合、初代は使えません。iPhoneだと画面が小さくてちょっと使いにくいかな。
by yamorimo | 2013-12-15 23:07 | iPad

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