McGrathの有用性
2013年 01月 31日
その前に、文献で勉強してみたい。まずはMcGrathとC-MACの比較から。
Randomised controlled trial comparing the McGrath videolaryngoscope with the C-MAC videolaryngoscope in intubating adult patients with potential difficult airway.
Br J Anaeth 2012;109;439
挿管困難が予測される患者でMcGrathとC-MACを比較してみた研究。C-MACはマッキントッシュ喉頭鏡と類似のブレードが付いたビデオ喉頭鏡である。
対象と方法
マランパチグレード3以上の患者130例を対象とし、挿管をMcGrathあるいはC-MACを用いて両者を比較した。
結果
挿管時間は、C-MACが50秒、McGrathが67秒でC-MACが有意に早かった。
挿管時の所見でコルマックグレード1の患者はC-MACが50/65、McGrathが60/65で、McGrathで多かった。
1回の操作で挿管できた患者は、C-MACが58/65、McGrath45/65で、C-MACが多く、挿管もより容易と麻酔科医は感じていた。
挿管時の循環動態は両者で差がなかった。
私見
McGrathは挿管困難が予想される患者において、声帯のみやすさではC-MACに勝るが、実際の挿管はC-MACで容易であった。この結果は従来のグライドスコープなどでもみらている。みえるが挿管が難しいという状態が多いということである。
McGrathを使用する際は、スタイレットはもちろんGEBなど挿管補助具の併用がよいのではないだろうか。
またもっと挿管困難の症例ではまた結果が変わるだろうと考えられる。