デスフルラン 対 セボフルラン
2012年 10月 28日
Desflurane versus sevoflurane: a comparison on stress response.
Minerva Anesthesiol 2012
50名の卵巣のう腫摘出術(腹腔鏡)をうける患者を対象にし、25名ずつデスフルラン群とセボフルラン群に分けた。フェンタニルとレミフェンタニルを併用した。
血中のノルアドレナリン、アドレナリン、ACTH,コルチゾール、IL-6、CRPのレベルを術中から術後にかけて測定した。
ノルアドレナリンとアドレナリンは両群で上昇したがデスフルラン群で高かった。ACTHはセボフルラン群で高かった。血糖値、IL-6,CPP、術後痛に群間差はなかった。
私見
高濃度で頻脈になるようにカテコラミンの抑制という面ではデスフルランに分が悪い結果となった。もちろんこれがすべてではないのだが虚血性心疾患患者ではセボフルランが安全ということではあるかもしれない。
いずれにしても抄録のみでレミフェンタニルの投与速度などが分からないので今後また紹介したい。