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超音波ガイド下CV穿刺は安全か?

超音波ガイド下でのCV穿刺が普及するにつれ、合併症の報告も増えてきた。そろそろ超音波ガイド下で穿刺したら安全という幻想は捨てる時に来ているのではないだろうか。従来のランドマーク法よりも難度の高い技術という位置づけが妥当ではないかと思っている。

「臨床麻酔」誌7月号にはシースを椎骨動脈に挿入してしまった症例報告が掲載されている。穿刺の方法は記述されていないが、短軸交差法で穿刺し、針先が内頚静脈を突き抜けて下の椎骨動脈に向かった症例である。

椎骨動脈は意外に内頚静脈の下にあることが多い。
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一方、交差法での穿刺は針先の深さの確認が難しい。画面のみをみて穿刺しているといつの間にか針が深くなっていることは手技に習熟していなければ起こりえる。ガイドワイヤー挿入後は短軸で可能な限り中枢まで、そして長軸でもワイヤーの確認が必要である。この手続きを行わなければ動脈穿刺やワイヤーが末梢へ向かうという事例が起こるだろう。

ではどうしたらよいのか?しばらく私の行っている初期研修医のためのニコニコCV穿刺について紹介したい。
by yamorimo | 2012-08-08 00:04 | 中心静脈穿刺
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