第3回Nippon Neuromuscular Meeting
2012年 07月 15日
武田先生の総括から。
今日の参加者は700名程度。
ブリディオン発売以来約200万人の患者に使われた。
現在の筋弛緩薬のシェアはエスラックスが90%程度である。ブリディオンは全身麻酔症例の53%で使用されており、筋弛緩を拮抗する必要のある症例の70%程度である。
アナフィラキシーは10万人に2.8人の比率で起こる。発症は投与後5分以内が70%、10分以内が90%でありブリディオン投与後10分は経過をみることが重要。
一方で、筋弛緩薬が原因のアナフィラキシーに対してブリディオンが有効という報告もある。
優秀演題(研究奨励賞受賞)
北島先生
挿管時の筋弛緩の評価は咬筋が母子内転筋よりも有用で早い。
伊藤先生
ロクロニウムの個人差をT1が5%回復する時間で評価。以後の必要ロクロニウム濃度を決定できる。
講演
高木先生
ブリディオンの登場でエスラックスの追加投与量が増えた。
ロクロニウム最終投与から拮抗までの時間が短い(最後まで筋弛緩を投与)。抜管〜退室時間が短縮。
再挿管について、
スガマデクス200mg投与に見合うロクロニウムは60mg。この関係で投与ロクロニウム量を増やせばよい。
Viby-Morgensen先生
いわゆる筋弛緩モニタの大御所。PTCも考案された。
筋弛緩モニター下にエスラックス、スガマデクスを使用することを強調。
再クラ-レ化
ブリディオンの過小投与により一度拮抗された筋弛緩が再度効果発現する。
理解した感じではロクロニウムが組織から血中に帰って来ることによる?
岩崎先生
来年は日本麻酔科学会に合わせて開催予定。