日本麻酔科学会⑤
2012年 06月 13日
今回数年ぶりで一般演題の発表をさせてもらった。この会場でのポスターは毎度のことだが今回はスペース的には充分であったがマイクを使っていたため隣との距離はやや気になる感じがした。
ポスターに関しては従来からのA4-A3で枚数たくさんのものと一枚物がほぼ拮抗している感じ。見栄えは一枚物が圧倒的によい。私はいろいろ仕事があって一般演題発表もありという人なので荷物を減らすためも手抜きでA4で10枚に仕上げてみた。
私のセッションの座長はかなり熱血系で演者に統計が間違っている、このポスターの字が小さいなどのコメントを連発していた。昔なら医学研究はNagata先生の統計の本を片手にいろいろ勉強したのだが、最近はその辺りが軽視されているのだろうか?まず研究デザインである。
プレゼンについてはSanuki先生もブログでコメントされているがポスターの作り方。そして実際に会場でのプレゼンテーションなどに難があるものが散見された。
ポスターについては字が多ければよいというものではなく、ポイントを図示することを考えるべきである。枚数については発表時間を考えると限界がみえてくる。座長をしていて1番困るのは、一般演題の場で講演を始める発表者である。持ち時間は厳守である。その上で発表は、できるだけ聴衆に向かって話すという姿勢が欲しい。聴衆に背を向けて壁のポスターを読むだけでは伝わる者の伝わらなくなってしまう。そのためには発表内容の暗記と発表練習が必須である。その上で会場でのディスカッションを楽しむくらいの感じが欲しいと思った。
優秀演題についてはさすがに選ばれたものだけにポスターもよくできていたように思う。そう思うと今回6割くらいの採択率らしいがもっと低くするべきだろう。

という訳で、右端は私のやる気のないポスターである。このくらいの文字がポツポツで図や表を使うポスターがよいと思う。その左は明らかに枚数オーバーである。