日本麻酔科学会②
2012年 06月 10日
今回は学会ではなく企業共催セミナーという形式で、ソノサイトジャパン、GEがそれぞれ公募のハンズオン。その他日本ユニシスもホスピタリティールームでハンズオンを行っていた。
今回はソノサイトのセミナーで講演とインストラクターをさせていただいた。まずいろいろな人からセミナー受けたかったのだけどあっという間に満員になって申し込めなかったという話を聞かされていた。その意味では受講できた人はラッキーというべきか。それでも一コマづつ五コマに分かれているのでさすがにすべてを受講することは困難だっただろう。すでにShibata先生がブログに書かれているが受講生のレベルがほとんど初心者で、教えながらもいきなり大腿神経ブロックでカテーテル挿入とか、坐骨神経ブロックの傍仙骨アプローチを教えてもよいものかという気がしながらインストラクターを行った。今回は講演を実際の手技に関する動画中心でというリクエストだったのである程度経験のある方が受講すればいろいろなヒントが得られてよかっただろうと思う。一方でまったくの初心者向けの企画というのは別に必要なのかもしれない。最終日のTAPブロックのランチョンに人があふれていたが、学会のプログラム自体に神経ブロック系の講演等がないのは問題であろう。
一般演題もざっとみてみたが、技術的な部分できちんとブロックが行われているのだろうかと思われる演題も散見された。その意味では神経ブロックの普及はまだまだ道半ばである。
CV穿刺についても超音波ガイド下での手技が本当に合併症を減らすことができるのか?手技の面からも検討が必要であると感じている。
こちらはコビディエンのCV穿刺ガイドを使っているShibata先生。