CV穿刺困難例
2011年 08月 24日
内頸静脈がないということで呼ばれ、確認したらこんな感じです。
確かに高度に虚脱しています。高齢で経口摂取ができず、細い末梢だけたっだので脱水が強いのでしょう。
鎖骨下を触れてみると、鎖骨の下に動脈が触れる。この横をちょんと刺せばと思いこちらもプレスキャン。
静脈は浅いものの、肺までも2cmもない。交差法では危なそうです。
それでは平行法ではと長軸を出してみます。
穿刺は橈骨動脈なみのコントロールが必要そうです。やや右側の下に肋骨がある部分なら勝算があるかもですが、万一気胸になってもと思い、head downを強くして輸液負荷でなんとか内頸から穿刺できました。
こんな症例だとまず平行法でインサイトAを静脈に留置し、そこにガイドワイヤーという方法もあるように思います。レガフォースをもう少し改良するとひとりで超音波ガイド下でワイヤー挿入ができないかと思案中です。