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超音波ガイド下CV穿刺を考える③

超音波ガイド下CV穿刺を考えるの第3回。交差法の穿刺の実際について。

交差法での穿刺、穿刺前のポイントは前回説明しました。今回は穿刺の方法です。

穿刺法にはいろいろな考えがあります。まずはTokumine流から。
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まず穿刺針はプローブのすぐ近くから刺入します。これにより針の動きはある程度組織の動きとしてとらえることができます。刺入角度はプローブに対してやや大きめに取り、針先を超音波画像の中で確認します(A)。このステップで刺入位置が正しいことを確認します。針の位置が血管の上でなければ刺入点を変更します。
刺入点が正しくても、このままでは針は超音波ビームの末梢で血管にヒットしますので、針を一度引き抜いて角度をよりプローブに近づけます。すると針はより血管に近い位置で確認できるはずです。血管の直上であれば、ここで少し針にスピードを付けてポンと押してやると血管内です。最後の一押しが重要で、ゆっくり針を進めすぎると血管はつぶれるばかりで血管内に入りません。

もうひとつ紹介したいのはNakamoto流です。こちらは神経ブロックでのカテーテル留置で紹介されていた方法です。こちらは針ではなくプローブの角度を変えて針先をとらえていきます。プローブ操作に慣れが必要ですが、基本的な考え方はTokumine流と同じです。どちらも交差法とはいいながら、針やプローブを動かすことで実際には3Dのイメージを頭の中で構築する方法になります。
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例を示します。



この例では、刺入点が動脈側だったので外側に変更し、角度調節を2度行ってから穿刺に成功しています。



こちらは動静脈に重なりのある例です。動脈の上ではなかなか穿刺に成功しません。動画では血管内に入ったようにみえますが血液の逆流はありませんでした。穿刺をやや外側にして成功です。



静脈で慣れれば橈骨動脈穿刺の可能です。
by yamorimo | 2011-07-20 22:35 | 中心静脈穿刺
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