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Air-Qを使った気管挿管

DAMで最も重要なデバイスはLMAです。マスク換気できるが挿管できないときだけでなく、換気できないときも試してよい唯一のデバイスです。その意味では通常の麻酔管理でも可能な限りLMAを使用して慣れておく必要があります。

最近はLMA類似のデバイスが増えてきました。Air-Qはその中のひとつです。比較的安価な部類に属しますが、特徴として気管挿管を意識しているというのがあります。LMAからの挿管では、専用のI-LMAがありますが、それなりのお値段。専用のチューブが必要ということで普及は今ひとつです。これからはAir-Qを非常用として準備しておくとよいと思います。
Air-Qを使った気管挿管_a0048974_2315154.jpg



特徴は、手前のコネクタが外れてここから挿管チューブが挿入できることです。カタログによると赤いコネクタの3.5(LMAの4に相当)では7.5のチューブが入ります(17cmくらいでチューブがLMAの開口部)。実際にパーカーチューブで試してみると7.0がぎりぎりのようでした。i-gelだと4で7.0のチューブが入るようですので、それよりもやや余裕があるかもしれません。しかもコネクタが外れる分、挿管チューブの気管内へ入る部分が長く余裕があります。
Air-Qを使った気管挿管_a0048974_2319356.jpg



実際にシミュレーターで試してみると、盲目的に気管内へ入りました。もちろん前回紹介した、ディスポ気管支ファイバーを使って誘導すれば最強のデバイスになると思います。

ということで、i-LMAを買うよりも手軽に使えるAir-Qはお勧めのデバイスです。
ただ私の施設ではLMA-Supremeが標準なので、Air-Qはサンプルを挿管困難セットに常備しているだけです。
by yamorimo | 2011-07-05 23:22 | DAM

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