AZテレビシンポジウム
2011年 05月 26日
タイトルは、
ロピバカインによる超音波ガイド下末梢神経ブロック
である。
最初の紹介で、1日1ブロックがモットーとあった。ここが肝心な点で、本当に1日1ブロックくらいはやらないと、技量を向上することはできない。ブロックの普及がうまくいかない施設はこのペースが達成できなことも一因だと思っている。
まず、PCRAの概念の説明。(Patient Controlled Ragional Analgesia)。
持続ブロックにすることで、持続時間の延長、リハビリへの対応、局所麻酔薬濃度の低濃度化(これはmotor functionの維持)、患者満足度の向上が期待できる。
股関節手術では、
持続腰神経叢ブロック+坐骨神経ブロック傍仙骨アプローチ
膝関節手術では、
持続大腿神経ブロック+坐骨神経ブロック膝窩アプローチ
が適応になる。
持続大腿神経ブロックは、0.15%アナペイン20mlを単回投与後、4ml/hで持続投与。PCA投与量は4ml。坐骨神経ブロックは0.25%20ml
現在は、アナペインを0.13%にしている(0.2%アナペイン200mlと生食100mlを使用するため)。
神経ブロックは、硬膜外と比べ、TKA後のCPMで評価すると優れている。
その他細かなピットフォールやコツが満載の講演だった。