スープレン製品情報概要

スープレン(デスフルラン)の製品情報概要を入手したのでさらに概略を紹介する。

効能・効果に関する注意
本剤は気道刺激性が強いため全身麻酔の維持にのみ使用し導入には使用しないこと。

ここは注意点で、セボフルランとの大きな違いだと思われる。治験ではプロポフォール、フェンタニルで導入され、挿管後から吸入開始されている。マスク換気時にどうなのかが気になるところ。

用法・用量
通常、成人にはデスフルランとして3.0%の濃度で開始し適切な麻酔深度が得られるように患者の全身状態を観察しながら濃度を調節する。通常、成人では亜酸化窒素の併用の有無にかかわらずデスフルランとして7.6%以下の濃度で外科的手術に適切な麻酔深度が得られる。

この濃度は意外だった。本書ではMACは6.33-6.35%なので、いきなり0.5MACでの使用を推奨しているのはこれで大丈夫かと思わずにはいられない。フェンタニル6μg/kgの併用でのMACは2.25-2.97%と記載されているので、レミフェンタニルの併用が前提なのかもしれない。ちなみに、治験では亜酸化窒素との併用の方が単独使用よりも多く、多くのデーターは亜酸化窒素併用で示されている。また、比較のセボフルラン濃度は1.0%であり元のMACがどうかにもよるが、デスフルランの方がやや低めの濃度という気もする。

安全性
副作用でみると、血中ビリルビン増加が12.4%、γーGTP増加が5.9%と結構高頻度である。

その他の注意
乾燥した二酸化炭素吸収剤との反応で一酸化炭素を産生する可能性がある。
これはデスフルラン>イソフルランでセボフルランでは問題ないのと、最近の二酸化炭素吸収剤では改善されているので、導入前に二酸化炭素吸収剤メーカーに確認するとよいだろう(例えばアムソーブだと大丈夫)。

いずれにしても、0.5MACでの使用が標準的とすると以前のシミュレーションをやり直さないといけないことになる。少し慣れたら覚醒の早さは実感できるハズ。
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by yamorimo | 2011-05-23 21:21 | 麻酔
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