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神経ブロックの教科書2冊

学会場で末梢神経ブロックの教科書を2冊購入したので紹介する。

周術期超音波ガイド下神経ブロック
編集 佐倉伸一
真興交易

以前から好評の緑色の本の改訂増補版。両者を比較することでここ数年の日本での末梢神経ブロックの進歩も分かる。初心者から上級者までこれ1冊でほぼ大丈夫と思わせる完成度の高さである。帰りの新幹線で読みながらいろいろ勉強になった。ということで、前作をお持ちでも購入をお勧めしたい。
お値段が12000円とちょっと高いのが難点。

メイヨ-クリニック超音波ガイド下神経ブロックの手引き
監訳 岡本健志
メディカルサイエンスインターナショナル

コンパクトで画がきれいなので買ってしまった。
麻酔博物館ではないが、歴史の部分が面白かった。あとはいろいろな図がきれいで参考になる。
ただ、あくまでメイヨ-クリニックでの手引きなので、これを日本にそのまま当てはまらないだろうと思われる部分が多々あった。ちょうどMGH麻酔の手引きが、日本での麻酔書の標準にならないのと同じである。
日本では超音波ガイド下が主流なのに対して、本書は著音波にも触れながら神経刺激法がメインのようにも取れる順番で記述されている。合併症などは神経刺激法によるものだろう。
また、医学書の翻訳は難しい、翻訳を越えてはいけないし、かといって読者が分からない直訳でも困る。この種の本だと自分で文章を書くよりも困難な作業だと思われる。そんな意味で原作者の意図を理解できてない直訳がちょっと気になった。こちらはあくまで補助的と思った方がよいだろう。

ちなみに、
私も分担執筆した本はまだ校正が届かないが、年末に向けてブロック本はいくつか出ると思います。

最後に、今回師匠から、、
「啓蒙期より普及期が難しい。後世に責任を持つ姿勢を忘れるな」
という言葉を頂きました。ちょっと責任を感じる立場になりました。
by yamorimo | 2011-05-22 13:26 | PNB
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