AZテレビシンポジウム
2011年 02月 04日
この種のイベントは時間と場所が問題になる。今日も全速力で術前診察をすませて病院を出たのは19:00くらい。ところが金曜の夜でタクシーがいない。あわてて自分の車で会場へ約10分遅れで到着した。
Nagata先生と私は基本的には同じような考えでTIVAを実践しているが、違いもある。
私がレミフェンタニルなしの状態でプロポフォールを投与して就眠時濃度を評価するのに対して、Nagata先生はレミフェンタニルが充分効いた状態でプロポフォールを投与開始する。この違いはおそらくNagata先生の方がレミフェンタニルの投与量が多いTIVAを実践されているのに対して、私は神経ブロックなども併用している関係で少なめのレミフェンタニルで維持していることが多いためなのかもしれない。
Nagata先生の方法で気を付けないといけないのは、プロポフォール投与時にはレミフェンタニルが6ng/mlくらい入っているので術中のレミフェンタニル投与量として0.25μg/kg/minくらいは維持しないと危ない場面があるかもしれない。しかも鎮痛が充分でなくてはいけない。
あとは私はNagata先生ほどBISを信頼していない。この辺りの違いが講演での表現の違いになっているのだろうと思う。私の講演を聴いた方がNagata先生の講演を聴くと違和感があるかもしれないが、実際にはそれほど考えに違いがあるわけではないのである。
最後に、当日配布されたボールペン。メーカー名は無印ながらジェットストリーム芯が入っている。当日入手された方は書き味を試して頂きたい。ただこの3色ボールペンタイプのジェットストリームは普通のボールペンの倍以上のスピードで消費してしまうので、気に入ったら替え芯のご用意を、、、