内頸静脈と超音波
2010年 06月 08日
CEAやその他頸動脈の誤穿刺は絶対に避けたい症例、若い女性は超音波ガイド下に鎖骨下静脈を穿刺する。
プレスキャンでマーキングする際に注意点がある。症例にもよるが超音波婦ロープの角度と穿刺針の角度を一致させなければマーキングしても誤差が出てしまうという点である。
超音波プローブの角度は皮膚に大旨直角となる。一方穿刺針はベッドに直角に穿刺することが多いのではないだろうか。超音波ガイドによる穿刺方向のAと通常の穿刺のBでは刺入点が異なることがある。またAの方向でみた動静脈の関係とBの角度ではこれも異なるかもしれない。この関係を知っていないと折角マーキングしたのに静脈のはるか外側を穿刺したり、動脈穿刺になってしまう。
そこで横断面で位置を決めたらあとはプローブを90°回転させて血管の走行に合わせる。角度もBの自分が穿刺すると思われる角度に修正する。プローブを左右に動かして静脈のほぼ中心と思われるところでマーキングと血管の深さ、直径を計測する。さらに内側に動かして動脈の縦断像を出してここにもマーキングする。ついでにドップラーで血流を内頸、外頸の分岐部辺りまで観察するとよい。
あとは穿刺角度が45°とすると静脈までの深さの1.4倍+αで血管内なのでこの長さまで一気に刺入するとほぼ百発百中である。