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TIVA再入門その⑨

プロポフォールで就眠後は、レミフェンタニルの投与を開始します。
3分程度で挿管したいところなので通常は0.4-0.5μg/kg/minで開始します。時間を計るために、ヤンセンの砂時計か自分の時計を使用します。麻酔科医の仕事中はデジタル時計というのが私の持論です。

換気がOKならロクロニウムを投与します。プロポフォールとレミフェンタニルの麻酔ではロクロニウムは0.6mg/kgくらいで充分です。LMAを挿入するときもレミフェンタニルの筋硬直予防で10mgくらいを投与します。
あとは、3分間レミフェンタニルを投与して挿管(あるいはLMA挿入)です。挿管前にはレミフェンタニルを0.1μg/kg/minにしておきます。

このタイミングだとプロポフォールの効果部位濃度はLORの濃度+0.5くらいになっています。挿管後はプロポフォールの効果部位濃度をLORの濃度+1にセットします。

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イメージとしてはこんな感じです。体重50kgで上記プロトコールで導入しています。挿管時のレミフェンタニル効果部位濃度は4.5ng/mlくらいで通常は挿管時の循環変動はほとんどありません。LMA挿入時は3-4ng/mlくらいでいいのでレミフェンタニルは0.4μg/kg/minでもよいかもしれません。体動はほとんどなくスムーズに挿入可能です。
またレミフェンタニルを0.1μg/kg/minに下げるのは、挿管後の低血圧の予防と、プロポフォールの効果をBISで評価するときにレミフェンタニルの影響を少なくするためです。

次回からTIVAとBISモニタの使い方に移ります。これで麻酔導入編は終了です。
by yamorimo | 2010-03-26 22:20 | 電脳麻酔学入門
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