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麻酔薬の選択①

現在来週のWeb講演会の準備中である。現在の麻酔はセボフルラン、デスフルランそしてプロポフォールを症例ごとにどのように使い分けるのか?が課題のひとつである。もちろんすべてセボとかすべてプロポフォールという意見もあろうがせっかくなのでこれらを使い分けてみたいと思うのが人情ではないだろうか?
そこで麻酔薬の使い分けにつながりそうなネタ、文献を少しずつ紹介してみたい。

初回はこちら。
Comparison of the effects of desflurane and propofol anesthesia on the inflammatory response and s100B protein during coronary artery bypass grafting.
Inflammation 2013;36:1327


CABG手術時の炎症性サイトカンの反応と中枢神経系の障害のマーカーであるS100B蛋白の変動をプロポフォールとデスフルラン麻酔で比較した。

対象と方法
人工心肺を使うCABG患者をプロポフォール群20例、デスフルラン群20例に分けた。
測定項目:IL-6, IL-8, TNF-α, S100Bを手術直前から術後まで測定。

結果
S100B蛋白の上昇はプロポフォール群で低かった。
IL-8とIL6の上昇はデスフルラン群で低かった。
論文の結論としては中枢神経系の障害を考慮するとCABGの麻酔ではプロポフォールがよいのではと結論している。

もちろん、術後の認知機能などは評価されていないので数字はともかく実際のところどうなの?がこの論文の問題点であろう。
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by yamorimo | 2013-11-28 23:46 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

声門上デバイスとTIVA

私のWebRefresher courseでの講演「声門上デバイスとTIVA」が今週一杯再放送です。こちらからご覧下さい。

要旨ですが。
現在の声門上デバイスは陽圧呼吸に対応している。自発呼吸にこだわる必要はない。さらにレミフェンタニルを併用することを考えると陽圧呼吸で使うべきである。

その場合、気管挿管と比べるとやや確実性の劣る声門上デバイスでの麻酔では、麻酔薬の供給・排出を気道に頼る吸入麻酔薬ではなく、静脈から投与するTIVAが適している。特に覚醒時に気道系のトラブルが起こったときに吸入麻酔薬は換気依存性に覚醒するのに対して、TIVAは時間依存性である。

そんな内容で実質40分くらいの講演です。
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by yamorimo | 2013-11-26 22:50 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

覚醒下手術ガイドライン

日本awake surgery学会編集の「覚醒下手術ガイドライン」が出版されています。私もガイドライン作成委員として10年近くかかわってきました。麻酔だけでなく手術や評価の部分も詳細に解説されています。脳外科の覚醒下手術を行われる御施設は1冊はお持ちになって下さいね。

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by yamorimo | 2013-11-22 22:46 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

麻酔科医のためのデジカメ選び③

麻酔科医のためのデジカメ選び。最初に紹介したのはcanonのSX-50だった。次はいつもカバンに入れて常用しているSONYのHX-30Vの紹介。この機種は昨年のモデルで現在はHX-50VあるいはWX300が相当する。
HX-30Vが20倍だった光学ズームを30倍にして露出補正ダイヤルなど操作性を向上したのがHX-50V、一方20倍ズームはそのままによりコンパクトにしたのがWX300になる。ぎりぎり携帯できたHX-30Vのサイズから考えるとHX-50Vはちょっと大きいかなとは思う。

外観はちょっと大きめのデジカメ。

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しかしこのボディーに光学20倍ズームを内蔵している。SONY以外にもこのコンパクトだけど高倍率ズーム機というのは出ている。35mm換算で25mmから500mmをカバーするので基本、これでとれない被写体はない。

SX-50にはかなわないが月の写真も撮れる。
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SONYのカメラではお馴染みのプレミアムオートにしておけば、逆光などの光量差の大きい被写体ではHDR、低照度の被写体では多重露出して高感度撮影をしてくれる。

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これなどは多重露出で微妙にぼけているのが逆にいい効果を生んでいるように思う。

もちろん限界もある。望遠端の画質はあまりよろしくない。一方で広角端はかなりゆがむので室内でのツーショット写真などでは少し望遠よりで撮った方がよい。

本機はスマホとWiFiで写真データを送ることができるので、撮影後は速やかにfacebookなどにアップが可能である。向上し続けるスマホのカメラ機能に対抗するには、高倍率の方向へ進むか、高画質に方向へ進むとともにWiFiによる連携機能は必須である。その意味では携帯用のカメラとして非常にバランスがよい。このレベルの機種はSONYのバランスが光るように思っている。
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by yamorimo | 2013-11-22 00:03 | その他 | Trackback | Comments(0)

瀬戸内海プチ旅行

1週間前のネタだがこんぴらセミナーへは瀬戸大橋を渡り、帰りはしまなみ海道を通るという無謀な計画を立てていた。

往路の瀬戸大橋。これは四国の坂出側から。瀬戸大橋の場合、上は道路でその下を鉄道が通るという構造。
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セミナー修了後は陸路を今治まで。
今治からの最初の橋が来島海峡大橋。このように道路脇に自転車と歩行者用の通路が設けてある。ここは車で渡った後に自転車で往復した。しまなみ海道は今や自転車乗りの聖地となっている。すれ違いで挨拶しながら走るのは気持ちがよい。
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こちら橋の全景。
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こちらは多々羅大橋。自動車道からはいい感じでみえていたが雨が降り始めた。
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橋を渡る前に大山祇神社へ参拝。ここには自転車のヘルメット用のお守りがあります。伊予国一宮ということですが昔は船で参拝したのでしょうね。
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島でパワーを頂き帰路に。
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by yamorimo | 2013-11-21 00:59 | その他 | Trackback | Comments(0)

島根プチ観光

日本静脈麻酔学会を少し早めに抜け、島根県をプチ観光。

まず米子から北へ向かう。境港から橋を渡ると美保関。

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小さくみえるのはみな鳥です。特に鳶が乱舞しているのをみたのは初めてです。またゆっくり撮影に来たいと思います。

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鳥さん用の機材を持っておらず。残念。

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美保関灯台。山陰では最古の灯台のようです。
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そして美保神社。出雲大社は断念してこちらへ。いわゆる恵比寿神社の総本社です。えびす様は全国の漁港ならほとんど祀られている神様になります。
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最後は、松江市の八重垣神社へ。ここは今ブームなのか良縁を求める若い女性ですごい人でした。
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こんな感じで神社でいただいた紙に硬貨を載せ、その紙の沈む速度で良縁を占うのですが、ちょっと人多すぎです。稲田姫もびっくりでしょうね。こちらは八岐大蛇から救われた稲田姫が姿を写した池だそうです。

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私がこうしていろいろな仕事ができるのも多くの人との縁のおかげ。またゆっくり島根県を訪問したいと思います。
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by yamorimo | 2013-11-19 21:59 | その他 | Trackback | Comments(0)

第20回 日本静脈麻酔学会

20回目となった日本静脈麻酔学会へ参加するため鳥取県の米子市を訪れた。

前日の情報交換会は少し離れた皆生温泉で。
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少し塩水の入った湯につかった後、この時期山陰といえばカニ。多くの会員の皆さんといろいろ情報交換することができた。
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学会自体は、米子駅近くのきれいな場所で開かれた。
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今回はいわゆる常連の先生以外に、若手の先生の発表が多かったのが印象的であった。もちろんいけてない演題には常連の先生がたからきびしいコメントが入る場面もあったがそれも含めて切磋琢磨の場として非常によい学会だったように思われた。

来年は香川県高松市で11/29に開かれる。前日にうどんを食べながら情報交換会というのがあるかどうかは不明であるが、ぜひ今からご準備いただきたい。
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by yamorimo | 2013-11-16 23:19 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

Web Refresher Courese

好評のアストラゼネカWeb Refresher Course。本年最後は現在の麻酔・過去の麻酔2013としてアストラゼネカが誇る?4名の講師の総出演という斬新な企画になっています。どんなものになるのか私も予想が付かないのですが、それだけに楽しみです。
事前登録はこちらです。
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by yamorimo | 2013-11-13 23:02 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

こんぴらセミナー

日本麻酔科学会中国・四国支部主催のこんぴらセミナーに参加した。

中国・四国支部では鳥取大学が大山で、翌年は広島大学が宮島でセミナーを行ってきた。その流れ?で香川ではこんぴらでセミナーになったのだろう。

1日目は湘南鎌倉総合病院の野村先生による「気道管理セミナー」。いわゆるDAMではなく気道管理法全般にわたってハンズオンで学ぶという企画である。
講義で強調されたのは、まずマスク換気の重要性。困難な場合は2人法で換気という手順。どのような場合でも最後まで換気を試みることの重要性が強調されていた。私も翌日とのバーターでインストラクターとして参加した。

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講演する野村先生。

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受講生は5人×6ブース。合計30名。

セミナー修了後はすばやくこんぴら参り。階段700段地点の本殿からさらに1300段の奥社までダッシュで登ることができた。
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翌日は朝から中心静脈穿刺のセミナー。私はコースディレクターとして参加した。まず正しく超音波ガイド下穿刺を行うことの重要性を講義した後ハンズオン。

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みなさんの熱心な目が印象的でした。ちょっとひとりひとりの時間が少なかったのが残念。

その後、愛知医大の藤原先生による神経ブロックハンズオンで終了。締めにうどん学校だったようだが私は途中で帰路についた。

短時間で幅広く知識と技術を学ぶことのできるこうしたセミナー。主催の香川大学の皆様、ご苦労様でした。

ちなみに、うどんの食べ過ぎで体重が2kg増えてしまった。
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by yamorimo | 2013-11-13 22:22 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

日本臨床麻酔学会③

間隔空いたが臨床麻酔学会の続き。

ソノサイトの新型超音波装置X-PORTE。ぐっと大きくなりました。

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主要な操作は下の小さな方の画面でiPadチックに操作します。ちょっと未来の機械といった感じになりました。画質的には大きな差はないように感じましたがデモにはよいですね。

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プローブは従来機との互換性はありません。左は新型コンベックスプローブで少し小さく薄くなっています。

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こちらはGEの超音波装置。最近のトレンドは学習補助機能でX-PORTEにも付いていますが今のところ英語です。こちらは日本製ですのでこちらはNakamoto先生の模範動画をみることができます。この種の機能としては秀逸でやはり日本に拠点がある効果でしょうか(今月号のLiSAを参照)。これがiPad版にでもなるとさらによいのですが、、

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こちらはストルツのC-MACの新型です。これも最近のトレンドでリユースからディスポ化しました。AWSとMcGRATHまでは定番として、3番手のビデオ喉頭鏡争いも注目です。グライドスコープのライバルといった立ち位置でしょう。
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by yamorimo | 2013-11-12 22:24 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)