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NYSORA参加記⑤

NYSORA参加記の最終回。はたして英語でインストラクターができるのかという点。

今回が英語でのインストラクターは2度目。前回のバンコクでの反省点は、
iPadを活用しようと思っていたが使うタイミングがなかった。
解剖学用語が出なかった。
ポインターを持参していなかった。
など。

今回はこれらの点を修正し、直前にとにかく神経や筋肉などの英単語を集中的に覚えた(学生時代の英単語テスト以来?)。海外では特に図で説明するよりは直接の会話がメインになるので、とにかく何か単語が出ることを重視した。
ポインターは指し棒を自費で購入して持参したが、実際は各インストラクターに支給された。この指し棒は学会のポスター発表などですでに使っている。

それでも痛感したのはネタの不足で、他のブースが盛り上がっている中、自分のブースはネタ切れで終了という場面も多かった。これは相棒のインストラクターがいなかったという面もあるだろう。

最後の傍脊椎あたりはかなりうまくできたのでやはり経験だというのは痛感した。あとはアウェーでのインストということで、使い慣れない超音波装置の画質には苦労した。そうした面でも海外は厳しい。

来年以降も呼んでもらえれば参加したいと思ってる。世界の著明なエキスパートに直接指導を受けられるよい機会なので日本からの参加もぜひお願いしたい。
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by yamorimo | 2013-10-03 00:20 | その他 | Trackback | Comments(0)

NYSORA参加記④

NYSORAでは30分の講義が2列で行われる。本当はこちらをすべて聴講したいほど充実していた。その一部を。

現在長時間作用性の局所麻酔薬の開発が各種進んでいる。すでに米国で発売されているのがEXPARELである。
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EPARELは創部に注射器で浸潤麻酔することで72時間を越える作用が期待できる超長時間作用性の局所麻酔薬。DepoFoamとよばれるmultivesicular liposomal drug delivery technologyを使用した徐放性のブピバカインである。EXPARELは、extender-release loposomal bupivacaineの略。
TKAなど多くの創部浸潤麻酔が適応。神経ブロックや硬膜外への応用も進んでいるとの講演だった。これで登場すると、神経ブロックの頻度が減り、ブロック症例でも持続ブロックは激減する可能性がある。

この他、各種の技術で徐放性の局所麻酔薬の開発が進んでおり、将来有望な分野と考えられる。

次は、持続末梢神経ブロック用のカテーテル。Kessler先生曰く、catheter over needle。B BraunからContiplex-Cの名称で発売される。針金のような穿刺針の上にカテーテルが覆っている構造で、針を適切な位置に誘導したら、その位置にカテーテルを留置することができる。

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こちらはソノサイトのニードルガイドシステム。専用のプローブとおそらく専用の穿刺針を使用。画面上に穿刺針の進行方向と深さが表示され、これに実際の超音波画像をみながら穿刺する。針の刺入角度が変えられないようだったが英語の問題かもしれない。

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こちらはMcDonnel先生のTAPブロックの概念図。
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これをみると彼のいうTAPブロックが我々の考えている超音波ガイド下TAPブロックとは違うモノであることが分かる。この位置に局所麻酔薬を投与すると後方に広がり傍脊椎腔まで到達するというMRI画像も示されていた。今後はこの位置へのブロックも考慮している必要があるだろう。

つづく。
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by yamorimo | 2013-10-01 20:29 | その他 | Trackback | Comments(0)