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ソノサイトジャパンのセミナー

ソノサイトジャパンのセミナー、今年後半の予定がアップされています。申し込みは7/9からです。ご確認ください。
私の担当分は9/1-2です。よろしくお願いします。
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by yamorimo | 2012-06-26 00:22 | PNB | Trackback | Comments(0)

LiSA7月号

すでに次号予告でみられたかもしれませんがLiSAの7月号は神経ブロックの特集号になります。徹底分析はShibata先生、症例検討は私がとりまとめしました。症例検討については7月号の初級編は軽めに、8月号の上級編は現在の神経ブロックの最先端を紹介できると思います。教科書的な記述ではなく、明日のブロック症例からすぐに役立つノウハウを中心にまとめています。また一部動画も配信する予定で最終調整しています。ご期待下さい。
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by yamorimo | 2012-06-20 23:45 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

術中覚醒アンケートの結果

麻酔科学会で発表した術中覚醒アンケート調査の結果に結果について簡単に紹介します。これまで一部は臨床モニター学会でも発表しました。

回答者は119名で、2010年1年間の術中覚醒の有無についてお聞きしています。
回答者すべての総麻酔症例数は28890例で、そのうち吸入麻酔が18149例、TIVAが9944例でした(JSA麻酔台帳の分類に準拠)。
このうち術中覚醒例は10例報告されています。

覚醒例の詳細です。
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大きく分けるとTIVAが5例、セボフルラン3例、産科麻酔2例でした。
セボフルランではいずれの症例も何らかの原因でセボフルラン濃度が低下したときに起こっています。

TIVAではポンプトラブルとTKAで2例というのが特徴でしょうか?

BISモニタの使用を吸入麻酔のときとTIVAに分けて聞いてみました。
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TIVAではBISの使用率が高いことが分かります。今の時代、TIVAでBISを使用するのは当たり前ということでしょう。吸入麻酔ではBISの使用は必ずしも一般的ではありません。ただ術中覚醒例ではBISの使用により防ぐことができたのではないかと考えられます。

これは回答者全員から得られた標準的なセボフルラン濃度です。
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セボフルランの使用濃度はレミフェンタニル発売直後に極端に低下しましたが、近年では1-1.5%で落ち着きました。この程度を維持すれば術中覚醒はほとんど発生しないということなのでしょう。
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by yamorimo | 2012-06-14 23:19 | 麻酔 | Trackback | Comments(2)

日本麻酔科学会⑥

器械展示場での話題など。

まずはDragerブース。最新型の麻酔器Primusが展示されていた。このコクピット感覚はよいですね。次に紹介するSmartPilotとも接続可能です。
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以前紹介したことのあるSmartPilot。地味に改良されテルモのポンプが2台接続可能になっています。吸入麻酔薬を使用する場合はDragerの麻酔器からの情報が必要になります。また既存の麻酔記録装置との共存など日本国内への導入にはまだ壁ありという状態ですが使ってみたいデバイスです。アイソボログラムについてはオピオイド本を参照して下さい。
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日本光電ブースでみつけたCO2センサ用のマスク。光電のメインストリーム方式のCO2センサーを活用できます。小児での鎮静の安全性確保がねらいのようでした。
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今回特徴だったのはブースにお姉さんが多かったことです。こちらはちまたで一番人気だったアストラゼネカブースです。次回のWeb refresher courseは長田先生担当で7/18です。ご視聴よろしくお願いします。
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by yamorimo | 2012-06-13 23:44 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

日本麻酔科学会⑤

今日は、一般演題の発表について。
今回数年ぶりで一般演題の発表をさせてもらった。この会場でのポスターは毎度のことだが今回はスペース的には充分であったがマイクを使っていたため隣との距離はやや気になる感じがした。

ポスターに関しては従来からのA4-A3で枚数たくさんのものと一枚物がほぼ拮抗している感じ。見栄えは一枚物が圧倒的によい。私はいろいろ仕事があって一般演題発表もありという人なので荷物を減らすためも手抜きでA4で10枚に仕上げてみた。

私のセッションの座長はかなり熱血系で演者に統計が間違っている、このポスターの字が小さいなどのコメントを連発していた。昔なら医学研究はNagata先生の統計の本を片手にいろいろ勉強したのだが、最近はその辺りが軽視されているのだろうか?まず研究デザインである。

プレゼンについてはSanuki先生もブログでコメントされているがポスターの作り方。そして実際に会場でのプレゼンテーションなどに難があるものが散見された。
ポスターについては字が多ければよいというものではなく、ポイントを図示することを考えるべきである。枚数については発表時間を考えると限界がみえてくる。座長をしていて1番困るのは、一般演題の場で講演を始める発表者である。持ち時間は厳守である。その上で発表は、できるだけ聴衆に向かって話すという姿勢が欲しい。聴衆に背を向けて壁のポスターを読むだけでは伝わる者の伝わらなくなってしまう。そのためには発表内容の暗記と発表練習が必須である。その上で会場でのディスカッションを楽しむくらいの感じが欲しいと思った。

優秀演題についてはさすがに選ばれたものだけにポスターもよくできていたように思う。そう思うと今回6割くらいの採択率らしいがもっと低くするべきだろう。
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という訳で、右端は私のやる気のないポスターである。このくらいの文字がポツポツで図や表を使うポスターがよいと思う。その左は明らかに枚数オーバーである。
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by yamorimo | 2012-06-13 00:28 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

日本麻酔科学会④

学会期間中によく売れた本のランキングです。

1位:麻酔科ポケットレファランス
いわゆるボケットにいれておくマニュアル本。

2位:産科麻酔ポケットマニュアル
角倉先生渾身の名著。産科麻酔に関わる麻酔科医は必携でしょう。

3位:心臓麻酔ポケットマニュアル
こちらは新刊でない分上の2冊に負けたのかも。

4位:新・超音波ガイド下 区域麻酔法
私も分担執筆した神経ブロックに関する最新の教科書。お値段で1位は無理だったのか?

11位:オピオイド 基礎を知って臨床で使いこなす
ちょっと地味で下位になりましたが、これを読まずしてオピオイドを使うべからず的な好著です。こちらも分担執筆しています。

先日紹介したコミュニケーションの本は5~10位の間だったのですがメモってなくて分かりません。

なおあくまでランキングは私のみかけた書籍展示での表示で最終的なランキングでもありません。ご参考までに。
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by yamorimo | 2012-06-12 00:36 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

日本麻酔科学会③

麻酔科学会のレポート3回目。

初日の最初はTsubokawa先生の意識についての講演。翌日本人にお会いしたところ講演の内容はすでにLiSAに書いたとのこと。ということで詳細はLiSA4月号の特集「意識のバイオロジー」を参照しただきたい。

意識についてのトピックはネットワークが意識を作るという考え方である。ネットワークについてはresting state netoworkと呼ばれその中でもdefault mode network(DMN)が意識との関連で注目されている。DMNの中でも情報のハブとして機能しているのが楔前部である。プロポフォール、セボフルランはDMNの機能を低下させる。DMNをモニターすることができれば意識をモニターできると期待できるが現在のところ経頭蓋的にモニターする方法はない。

次に、関連して丸石製薬のランチョン。セボフルラン研究の最前線。
Nishikawa先生は麻酔中の夢に関する臨床研究の結果を紹介された。

Nishikawa先生らの約1000例での調査で、全身麻酔覚醒後に夢をみたとした人は26.1%、そのうちよい夢は53.8%であった。
夢をみたとした人は若い人、TIVAで多かった。
セボ:19.7%
PRO:33.6%
夢の有無は術後の outcomeとは関連がなかったが、よい夢をみた患者は嘔吐が少ない傾向がみられた。

プロポフォールで夢をみた患者が多かった機序としてGABAを介するドパミンの放出とreward systemの活性化が考えられる。
臨床濃度のプロポフォールは側座核のドパミンを増加させる。今回の検討でも制吐剤(ドパミン拮抗薬)を使用した患者ではよい夢の頻度が減少した。

講演では、プロポフォールで高率に夢をみていたことから全身麻酔中に意識のある患者が多く、セボフルランの方が安全といつものNishikaw先生の持論で締めくくられた。
夢をみるのは全身麻酔からの覚め際が多いともいわれており、個人的にはよい夢をみられるのであればTIVAがよいのではないかと思った。

ランチョンのもう一題は防衛医大佐藤先生の発達期の脳とセボフルランについての最新の研究の紹介。
動物実験では発達期の脳とセボフルランなどの麻酔薬との関連については関連が明らかでこれからはどうすれば障害を減らすことができるのかがポイントになる。

障害の機序のひとつとしてミトコンドリア障害がある。セボフルランはミトコンドリア障害あるいは酸化ストレスを介してミトコンドリアを傷害する。
そこでantioxidantによる治療が期待される。
しかし、antioxidantによる副作用として、すべてのROSを減らすのが良いわけではないという状況がある。OH-は明らかに有害であるが、O2-やH2O2 、NOは必要である。

そこで佐藤先生らはH2に注目した。H2はOH-のみを減少させる。また安価でありBBBを通過する。
1.3%のH2をセボフルランの吸入気に加えることで動物実験では発達期の脳に対する障害を劇的に減少させた。

すでに雑誌にアクセプトされているということで論文の公開が楽しみである。これからは水素吸ってみるかなと思ってみたりした。
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by yamorimo | 2012-06-11 22:18 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

日本麻酔科学会②

日本麻酔科学会、神経ブロック関係のことなど。
今回は学会ではなく企業共催セミナーという形式で、ソノサイトジャパン、GEがそれぞれ公募のハンズオン。その他日本ユニシスもホスピタリティールームでハンズオンを行っていた。
今回はソノサイトのセミナーで講演とインストラクターをさせていただいた。まずいろいろな人からセミナー受けたかったのだけどあっという間に満員になって申し込めなかったという話を聞かされていた。その意味では受講できた人はラッキーというべきか。それでも一コマづつ五コマに分かれているのでさすがにすべてを受講することは困難だっただろう。すでにShibata先生がブログに書かれているが受講生のレベルがほとんど初心者で、教えながらもいきなり大腿神経ブロックでカテーテル挿入とか、坐骨神経ブロックの傍仙骨アプローチを教えてもよいものかという気がしながらインストラクターを行った。今回は講演を実際の手技に関する動画中心でというリクエストだったのである程度経験のある方が受講すればいろいろなヒントが得られてよかっただろうと思う。一方でまったくの初心者向けの企画というのは別に必要なのかもしれない。最終日のTAPブロックのランチョンに人があふれていたが、学会のプログラム自体に神経ブロック系の講演等がないのは問題であろう。

一般演題もざっとみてみたが、技術的な部分できちんとブロックが行われているのだろうかと思われる演題も散見された。その意味では神経ブロックの普及はまだまだ道半ばである。

CV穿刺についても超音波ガイド下での手技が本当に合併症を減らすことができるのか?手技の面からも検討が必要であると感じている。

こちらはコビディエンのCV穿刺ガイドを使っているShibata先生。
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by yamorimo | 2012-06-10 17:43 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

日本麻酔科学会①

神戸で開かれた日本麻酔科学会に参加しました。気になった講演等紹介していきます。

金曜日のランチョンでは木山先生のコミュニケーション技法の講演を拝聴しました。木山先生は乗り物系が好きなので有名ですがプレゼンもすばらしい出来でした。
まず史上最悪の飛行機事故の事例を紹介されコミュニケーションの欠如が大惨事の原因となったことを説明されました。その後も飛行機を織り込みながらプレゼンが続き最後近くに出てきたのがこのスライドです。
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撮影禁だったかもですが著作権は私にあるのでまあいいのではないでしょうか?最近の私のプレゼンも基本飛行機ですが、こんな場面で晴れ舞台をいただきました。

講演ですぐにでも実行してみたいと思ったのが麻酔前のブリーフィングです。飛行機の運行前には操縦士を中心にCAらがブリーフィングを行います。同様に麻酔前に麻酔科医とオペナースで患者の確認、麻酔計画などについてブリーフィングを行っている。オペナースの評価はタイムアウトよりも有用という結果も示されました。

当日の講演の元ネタは木山先生らが翻訳された本です。「周術期コミュニケーション技法」は麻酔科医だけでなく周術期管理に携わる医療従事者必読だと思いました。

こちらは当日の講演で紹介されていたビデオです。

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by yamorimo | 2012-06-09 23:40 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)