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静寂の美

夏休み最後の週末、私の大好きなモーツァルトのピアノ協奏曲23番をこれも大好きな上原彩子さんが弾くということでコンサートに出かけた。指揮は小林研一郎、オケはNHK交響楽団である。

のだめのファイナルでも感じたのだが、個人的にはクラシックはピアノ協奏曲が一番だと思っている。協奏曲としてオケを相手にするとなるとバイオリンやチェロではやや荷が重いように思う。その点、ピアノは一台でオケと対等に勝負できるのが醍醐味だ。
モーツァルトのピアノ協奏曲23番はCDで何度も聞いているが実演を経験すると、この曲の醍醐味は第2楽章にあるように思えてきた。緩徐楽章の良さが空間の広がりとして感じられるのがコンサート会場のよさなのだろう。

アンコールはダニー・ボーイ。演奏終了後コバケンさんはなかなか終わったそぶりをみせない。数秒こちらを振り向きようやく拍手開始。後で、会場のお客さんが最後の余韻を楽しんでくれたのがよかった云々と語られて終了となった。そんな静寂の美を感じた1日だった。

さて、23番の演奏だが、個人的にはHMCDになったハイドシェックの新盤が好きだが、一般向けにはバレンボイムをお勧めしておく。「モーツァルトが乗り移ったかのごとき名演」というのはこのことだろう。当日の上原さんはチャイコフスキーコンクールの印象が強いのだが、モーツァルトも魅力充分で、ぜひCDを出してもらいたいと思わずにはいられない。今のところCDはチャイコフスキーをお勧めしたい。
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by yamorimo | 2010-08-29 01:09 | その他 | Trackback | Comments(0)

いつまでも暑いですが、J-SIVAの下見?を兼ねて少し避暑に出かけていました。
少しだけ涼しそうな写真をアップしておきます。

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そのうちデジ一眼入門みたいな企画もやってみたいです。
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by yamorimo | 2010-08-26 00:39 | その他 | Trackback | Comments(0)

The role of the Perioperative Period in Recurrence After Cancer Surgery ③

POSSIBLE TARGETS FOR METASTASIS PREVENTION BY THE ANESTHESIOLOGIST 

手術侵襲は、癌細胞の播種と転移を促進する。それでは麻酔薬の選択によりこれらの危険を回避することは可能であろうか?麻酔の手術時のストレス反応におよぼす影響についてはこれまでに検討されている。われわれのgoalは腫瘍の伸展と関連した経路への麻酔薬の関与を総括することにある。

Opioids
Opioidは癌による痛みと術後痛の治療に使用されてきた。痛みは細胞性免疫を抑制する。それ故に術後痛の治療は重要である。しかしながら、オピオイド(特にモルヒネ)は細胞性あるいは液性免疫を抑制することが知られている。
人でのオピオイドと腫瘍の伸展についての直接的なデータはないが、動物実験では癌の再発との関与が強く示唆されている。腫瘍の伸展を促進する効果はフェンタニルでも示されているが、他の研究では合成オピオイドは免疫抑制を示さない。代わりにフェンタニルは健康なボランティアではNK活性を亢進した。モルヒネには癌の成長を抑制する効果も報告されている。このようにモルヒネの腫瘍への効果は複雑で完全には解明されていない。硬膜外へのモルヒネの投与による腫瘍への影響については検討されていないが、少量であることから全身投与よりも影響は少ないだろう。
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by yamorimo | 2010-08-25 23:56 | 麻酔 | Trackback | Comments(2)

The role of the Perioperative Period in Recurrence After Cancer Surgery ②

Role of the Neuroendcrine System

ストレス反応のマーカーであるエピネフリンやノルエピネフリンは周術期に上昇する。これらのマーカーはストレスと癌の伸展の関係に関与する。癌細胞にはβ受容体が発現しマーカーの作用を受ける。カテコラミンは卵巣癌細胞の浸潤能を促進したり、血管の内皮の増殖を促進し転移に影響する。カテコラミンは、細胞性免疫の抑制を同時にβ1とβ2受容体の活性化を介して癌細胞の転移と血管増殖に影響する。

Role of Inflammatory System

サイトカイン、ケモカイン、プロスタグランジンやシクロオキシゲナーゼは、免疫抑制、アポトーシス抵抗性と血管新生の促進を介して癌細胞の増殖を促進する。
慢性の炎症がある種の癌に関与することは明らかだが、周術期の急性炎症と癌との関係は明らかではない。IL-2やインターフェロンγの減少とIL-6とIL-8の上昇が周術期のNK細胞活性の抑制と関与している。

Role of the HPA Axis

視床下部-下垂体-副腎(HPA)系を刺激する痛み刺激は免疫抑制に関与する。痛みはHPA系と交感神経系を活性化し免疫抑制を生じる。急性痛はNK細胞の活性を抑制し腫瘍の増殖を促進することが動物実験で証明されている。同様に動物実験で、疼痛の緩和が手術により引き起こされる転移の増加を抑制することは驚くべき事ではない。
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by yamorimo | 2010-08-21 00:29 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

第5回三保連合同シンポジウム

昨年の、外保連、内保連、看保連の合同シンポジウムの動画がアップされています。

医療崩壊から医療再生に向けてというタイトルですが、みておくとよいと思います。
麻酔看護師をめぐる議論などもあります。

今年は9/18にベルサ―ル八重洲で開催されます。
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by yamorimo | 2010-08-20 00:29 | その他 | Trackback | Comments(0)

腹部大動脈瘤と超音波診断

英語の学習を兼ねて、ソノサイトサイト作成の腹部大動脈瘤と超音波診断を紹介しておきます。



こちらはPart II


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by yamorimo | 2010-08-19 23:09 | PNB | Trackback | Comments(0)

The role of the Perioperative Period in Recurrence After Cancer Surgery ①

The role of the Perioperative Period in Recurrence After Cancer Surgery

Anesth Analg 2010:1636

最近のAnesth Analgはカラーになったことと、面白そうな論文にはreviewが付くので面白くなりました。Anesthesiology負けたかもと思っています。ついでにiPad対応になるとよいのですが、、

さて最近興味を持っている麻酔管理と癌の再発についての総説です。ちなみにAnesthesiologyだとsurgical site infectionに関しての話題が掲載されています。どちらもよく似ています。
周術期の免疫能。ストレス反応と抑制。区域麻酔の使用などがキーワードです。

IMMUNITY AND CANCER

免疫系が癌細胞を非自己とみなしてこれを攻撃するという考えは1世紀前からあった。しかし完全ではないことも明らかである。そこでimmunoeditingという考えが生まれた。この考えでは、免疫系は、癌細胞を選択することにより意図せずに腫瘍の増殖を促進する。

immunoeditiongには3つのステップがある。
elimination phase:免疫系が癌細胞を認識、破壊する段階
equilibrium phase:免疫系が癌細胞を監視している段階
escape phase:癌細胞が免疫系を逃れて腫瘍に成長する段階

手術の免疫抑制や催炎症性あるいは抗炎症性サイトカインの産生は、隠れている癌病変(elimination phaseのこと?)をascape phaseに導く可能性がある。この仮説はまだ充分なエビデンスがあるわけではない。

THE SURGICAL STRESS RESPONCE AND CANCER

手術後のストレス反応は本来修復過程を増強させるためのものであるが、過剰あるいは過小反応は逆効果となる場合がある。例えば、微少な癌組織にとっては成長へのチャンスを与える。手術は既に存在する微少な転移巣を成長させ新しい転移となる。これは癌細胞への最初の防御である細胞性免疫の抑制が原因となる。細胞性免疫の抑制は手術開始の数時間以内に起こり、数日間持続する(期間は手術侵襲に比例)。例えば癌手術時の低NK細胞活性は、死亡率を高める。この相関は直腸、胃、肺や頭頸部癌で証明されている。
術後の免疫能の低下には、神経免疫系、炎症反応と視床-下垂体-副腎系の関与が考えられている(次回)。

つまり癌患者では主病変以外にごく微少な転移があり、これが周術期のいろいろな要因により成長する可能性があるということだろう。もちろん癌患者以外でもequilibrium phaseのひとは多いのかもしれない。
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by yamorimo | 2010-08-19 22:52 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

麻酔科医のためのiPad②

iPadの活用法の第2回。

iPadだけでなくiPod touchでもそうだが無線LANが使えない環境だと音楽聞くか、ゲームをするくらいしか使い道がなくなってしまう。自宅はともかく職場では無線LANが使えないという人は多いだろう。またホテルに宿泊した場合も有線LANしか使えないケースが多い。

この種のデバイスは何故か雑誌では紹介されていないが、ポータブルの無線LANアクセスポイントをひとつ持っておくといろいろ役に立つ。無料で有線LANが使えるのであれば、3G回線を使うのはもったいない。

私が使っているのは、Logitec製だが、同様のものはいくつかあるので好みで選ぶとよいだろう。これでどこでも有線LAN回線を無線LANとして使用できる。
問題は電源で、iPadsではUSB給電ができないのでACアダプターが必要になる。これもiPad用の純正品から給電できている。

iPadだけでなくiPod touchのユーザーにもお勧めできる。
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by yamorimo | 2010-08-16 21:28 | 電脳グッズ | Trackback | Comments(0)

麻酔科医のためのiPad

実はiPadを入手して1ヶ月くらいになります。このデバイスをどう使っていくのか自分でもよく分からなかったのですが少しつかめてきたので紹介していきたいと思います。

まず基本的には大きなiPhone/iPod touchということです。これらのデバイスを使っている人であれば容易に併用可能と思います。

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さすがに大きいので部屋でiPodとして使う分には迫力があります。となりのiPod touchと比べてみて下さい。この画面をメインにホームオーディオとして使うというのもアリだと思います。

画面が大きいので例えばAnestAssistだと本当に見やすくなります。
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もちろん大きいというのはデメリットもあるのでiPhone/iPod touchと併用というのが理想的だと思います。

iPadにもいろいろありますが、私の購入したのはWi-Fiモデルの32GBです。これはiPod touchの8GBを使ってそれほど困っていないこと。そうはいってもメモリの増設ができないので少し余裕が欲しいというところからの選択です。基本、車通勤なので、3G回線を使う必要性はあまり感じませんでした。

次回は無線LANの使えない職場での使用について紹介します。
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by yamorimo | 2010-08-15 23:22 | 電脳グッズ | Trackback | Comments(0)

TVシンポジウム内容抜粋

TVシンポジウムの内容抜粋をこちらにアップしました。ご参考までに。
内容はあくまでTIVAを安全に実践するための私見です。自分の麻酔に参考になる部分があれば幸いです。

ちょっと未完に終わりましたが、TIVAに関する連載はひとまず終了とします。
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by yamorimo | 2010-08-15 23:00 | 電脳麻酔学入門 | Trackback | Comments(0)