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中心静脈穿刺にエコーが必要な理由

中心静脈穿刺でのエコーの利用は徐々に増えていると思われるが、必要な理由はやはりいつもと違う患者がいるということにつきるだろう。これはある症例の内頚静脈の状態だ。
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右の内頚静脈は発達が悪くエコー下でなければ穿刺は難しそう。しかもこんな血管にカテーテールを入れてもよいのかという気もする。
左はその分血管経は大きいモノの虚脱気味である。鎖骨下にしてもよかったのだが、血管の位置をマーキングして輸液を全開にしながら左内頚静脈穿刺を行った。

エコーで分かるのはこの様に血管が細いあるいはほとんど確認不能。動脈と重なっている。血管が高度に虚脱。血栓の存在などである。丁度よい機会なので今後エコーの利用法について紹介してみる。
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by yamorimo | 2008-09-21 01:05 | 麻酔 | Trackback | Comments(4)

病棟での挿管困難とエアトラック

私は病棟での気管挿管時にはエアトラック(small)とエラスティップブジーをカバンに入れて直行する。エラスティックブジーの場合、挿管以外にチューブの交換にも使えるので何かと重宝する。
昨日は脳幹梗塞の患者が挿管困難ということで呼ばれて直行した。喉頭鏡の挿入時にそれなりに抵抗されるのもあるのだが、喉頭蓋がかなり深く声帯はまったくみえない状態、早速エアトラックに変更した。
エアトラックやエアウェイスコープの欠点は開口が不十分だと入らないことだが、抵抗されながらもなんとかsmallのエアトラックを挿入、あとはこちらのものだが自発呼吸が微妙にあり声門が閉じた状態。そこでエラスティックブジーをなんとか挿入、これをガイドに挿管できた。
結局、脳外科病棟にも両者を常備してもらうことにした。この点コストの安いエアトラックは便利である。
という訳で、麻酔科医たるものエアトラックとエラスティックブジーは手術室に行かなくても使えるようにしておきたい。
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by yamorimo | 2008-09-21 00:51 | 麻酔 | Trackback | Comments(2)

アトロピンとネオスチグミンの合剤

アトロピンとネオスチグミンの合剤のプレフィルドタイプがテルモから発売されます。比率は1:2で合計3mlのタイプと6mlのタイプがあります。最近レミフェンタニルの関係でアトロピンはいつも注射器に常備しているので個人的にはいらないかな。エフェドリンなどもプレフィルドになるとよいですね。
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by yamorimo | 2008-09-19 00:43 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

レミフェンタニル時代のセボフルラン麻酔

東海・北陸支部会での講演の一部(このブログで既出のものを中心に)をファイルにしました。自己学習用にお使い下さい。
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by yamorimo | 2008-09-19 00:42 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

血管穿刺用のエコー

血管穿刺用のエコーとしてはiLookが有名であるが、先の北陸・東海支部会ではライバル機が展示されていた。iLookよりも画面が大きく優れた面もありそうだ。実は昨年従来品をデモに来られたが、みたとたんにこれはダメだと顔に出てしまった。それにくらべるとはるかに改良されている。

この種の携帯型エコーは徐々に普及しているがお値段や性能がいろいろで選ぶのは難しいところ。神経ブロックにもと思えばより上級機が欲しいし、台数が必要となれば低価格のモノを複数台という選択もあるだろう。あとは購入時期でこの1年の進歩を考えると将来的なバージョンアップなどもよく確認して選びたい。いろいろ考えると汎用の大型エコーを手術室で購入というのが現実的ではあります。
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by yamorimo | 2008-09-19 00:18 | その他 | Trackback | Comments(0)

プレゼンの流儀

一昨日は名古屋から3時間ほどの新幹線乗車となった。最近N700系を選んで乗るようにしているが、静粛性、乗り心地ともに従来の700系や500系から大きく向上しており圧倒的に快適になった。

さて帰り道でTsubokawa先生の講演ファイルをじっくりと拝見した。いつもながら映画でもみているような出来上がりで、しかもポイントが頭に残っている。自分のプレゼンの参考にしたいが、逆にレベルが違いすぎて参考にならない。

プレゼンには大きく分けて2つの流派があるように思う。内容はもちろんだが、中身の美しさ、動画やアニメーションにも力をいれる絢爛豪華派と、堅実なプレゼンに徹する質実剛健派である。Tsubokawa先生や旭川のS先生などは前者の代表で、SH先生などは後者の代表になるだろう。もちろん、学会での教育講演、ランチョンなどの共催セミナー系、純粋なメーカー主催の講演会、サマーセミナーなどの気軽な会などで同じ演者でもスタイルは変えているはずだ。
2つの流派は、実はプレゼンにKeynoteを使うのか、PowerPointなのかでもおおよそ分けることができる。表現力ではKeynoteだが、会場の担当者が安心なのはwindowsのPowerPointだったりする。

私自身はまだこれら達人の領域には達していないが、自分なりのポイントをいくつか紹介しておく。

まず、イントロ部分。今日の話にスムーズに入っていけるように考える。よほど動機があって来ている人は少ないのでここが最も重要である。
次に今日の話の予定を簡単に紹介。
実際のプレゼンではなるべくアニメーションを使用して、ポインターは補助的に使用する。できるだけひとつのスライドごとにポイントを示す。
スライドのデザインはいかにもというのを避けてできれば自分のオリジナルを考えたい。少なくとも元々インストールされているものを少し変更して使う。これを背景が暗めのものと白めのものの2パターン作っておいて話の内容で使い分ける。
スキャナーで図やグラフを取り込むのは最小限にして、できれば自分で作り直す。とくにグラフは自分で書いた方が使いやすい。
アニメーションの効果は基本的に同じものを使うが、ここはというところでは変えてもよい。画面の切り替えは、話が大きく変わるところでは効果を変える。要は単調に、しかも単調にならないように。
スライド20毎程度に一度休憩を置く。これは聞き手の集中力の問題だが、こちらも一息つくのと、時間配分を確認するのに重要。

最後にご静聴ありがとうございましたとはいったことはない。

ちなみに、ごせいちょうに対応する漢字は、ご静聴とご清聴のふたつがある。静聴は文字通り静かに聞いてくれたということに対して、清聴は人が自分の話を聞いてくれたということの敬語、さらにいうと精聴という場合もあるかも。どれにしても講演の最後に述べる必要はないだろう。
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by yamorimo | 2008-09-15 23:47 | その他 | Trackback | Comments(1)

日本麻酔科学会東海北陸支部会

今回日本麻酔科学会東海北陸支部会に呼んでいただき「レミフェンタニル時代のセボフルラン麻酔」という講演をさせていただいた。講演内容についてはまたご紹介したい。

学会の講演で印象に残ったのが愛知医科大学の感染制御部教授の三鴨先生による感染対策の話だった。麻酔薬について薬物動態を考えて投与するのと同様に、抗生物質もこれまで以上にPK-PDを考えた投与が重要というのがポイントで、この観点から周術期の抗生物質の投与を行うというもの。私自身特に考えもなく手術室に持ち込まれた抗生物質を適当な時間をかけて投与している。しかし実際は手術室で使用する主な抗生物質のPK-PDをある程度把握しておき、投与のタイミングと投与時間を最適化するというのが想像以上に大切ということだ。
内容をずべて把握はできなかったのでまた勉強してご紹介したい。ただ最後に貝沼先生が質問されていたが、理想的な投与をすると薬剤部でチェックされたり保険が通らないという問題は生じてくる。

ご興味のある方は、
「日常診療に役立つ抗菌薬のPK/PD」が出版されている。
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by yamorimo | 2008-09-13 23:29 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

脳波マウス

最近、Neural Impulse Actuatorという脳波で操作するマウスが話題になっている。なかなか入手困難らしい。

Webで調べてみるとちゃんと脳波も画面に表示される様なので意外に本格的なのかもしれない。ただBISと同様の前額部の電極で何故マウスが操作できるのか何となく筋電図とかそんなものがメインなのかもしれない。

是非入手してみたいのだがゲーム以外に使い道が分からないのが欠点か?将来はバックアンドマスクで手がふさがっていても脳波操作で麻酔器や輸液ポンプが操作できるのなら医療現場でも使えるかも??これが2万5千円とすると、マウス操作はいらないから単純な脳波計としても売ってもらいたい。
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by yamorimo | 2008-09-08 23:28 | 電脳グッズ | Trackback | Comments(6)

TAP block

ブログにYoutubeの動画が貼り付け可能になったのでTAP blockについて紹介してみたい。
動画はおなじみのS先生が投稿してくれている。

これからの抗凝固時代にはTAP blockは必須の技術といえるでしょう。
局所麻酔薬については私は0.375%アナペイン15-20ml×2で行っています。伝達麻酔時のアナペインは0.75%で40mlまでとなっているので、この量では血管内に直接入らない限り問題ありません。
腹腔を穿刺することはまずないと思っていますが、超音波ガイド下のブロックを上肢・下肢である程度経験してからがよいとは思います。腹部体幹のブロックは下が固定されていないので組織の動きが大きく手技的にはやや難しくなります。
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by yamorimo | 2008-09-07 20:40 | PNB | Trackback | Comments(0)

学術集会企画アンケート

日本麻酔科学会が学術集会企画アンケートを行っています。
自分の企画が実現すると嬉しいでしょうね。
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by yamorimo | 2008-09-04 22:41 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)