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麻酔科学サマーセミナー

恒例の麻酔科学サマーセミナーが石垣島で開かれた。
以前の宮古島もよかったが石垣島も素晴らしい。那覇空港から1時間と思えば本島のリゾート地とアクセスは変わらないので人が少ない分リラックスできた。

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今回のメインは、アリクストラと術後鎮痛法、エアウェイスコープ対エアトラックというところで参加した人はそれなりにヒントを得て帰ることができたのではないだろうか?
来週からこの2つについて補足しながら復習をしてみたいので参加できなかった人も期待しておいていただきたい。

反省点としては、プレゼン中に動画が止まってしまったことがあげられる。直前にphotoshopを使って静止画を追加したのだが、そのままスライドショーを開始したため動画になった途端に負担が重くなりすぎた模様。当たり前であるが、プレゼンソフト以外は起動しておかない方がよい。座長のSanuki先生、時間つぶしの質問をしてくれたN先生ありがとうございました。

今回は、ブログをみて参加したという先生方とお会いできました。若い先生方に多少なりともお役にたっていれば幸いです。
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by yamorimo | 2008-06-30 00:28 | 麻酔 | Trackback | Comments(2)

麻酔科医自由化

麻酔科医の不足については不思議と学会では話題になっていなかったが(気がつかなかっただけか?)、世間ではいろいろ騒がしい。麻酔科医を自由化というから何のことかと思えば、麻酔標榜医の制度を廃止するということのようだ。これで何が解決するのかよく分からない。
よく思うのだが、麻酔科医の問題では圧倒的に量が問題とされ質は二の次である。実際の現場ではあくまでも質の高い麻酔科医が必要とされているハズである。とりあえず一麻酔科医としてはまず目の前の患者にできるだけ質の高い麻酔を行うことを心がけていきたい。自分の知識と技術、経験に自信をもつことが大切である。

まだ読んでいないのだが、「麻酔科医」という小説が発売されている。学会でサイン入りを買うことができた。
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by yamorimo | 2008-06-19 23:05 | その他 | Trackback | Comments(3)

レーザーポインターの使い方

今回の学会で注目したのはレーザーポインターの使い方である。

初日のランチョン(共催セミナー)でのこと。演者のK澤先生、Sanuki先生共にポインターをボールペンを握るような形で持ち、かなり高い位置(頭の横)で操作しているのが気になった。もちろん2人とも緑色のポインターを使用している。
その話をTsubokawa先生にしたところ、英国でプレゼンの技法を習ったときにポインターでさしたときに動かしてはいけないと教えられたという。

まず握りであるが通常は静脈留置針を持つときのように上から持ってかなり引く位置で操作している人が多いのではないだろうか。さらに画面上をぐるぐる動かしている例も散見される。確かに意識してしまうと目がチラチラする。

後でSanuki先生に聞いてみると、先代のU教授からポインターというのは線を引くように動かすと教わったという。その動きをするにはペン型の握りだという(もしくは動脈留置針の握りか?)。

ポイント

プレゼンではアニメーション効果を利用してポインターを使わなくても画面の一部を強調させることを心がける。
ポインターを使う場合は最小限で、必要なところをピンポイントで指すか、ゆっくりと動かす。
ポインターの握りはペン型がしっかりとポイントを指すのには安定してる。

これだけでも一味違うプレゼンができそうな気がする。
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by yamorimo | 2008-06-15 11:55 | プレゼン | Trackback | Comments(4)

学会3日目

いよいよ学会も最終日。

午前中は、まず徳嶺先生の超音波ガイド下鎖骨下穿刺の発表を拝見。この種の臨床モノは今回はどこも超満員だった。超音波ガイドの鎖骨下穿刺をマスターすると全身麻酔後の穿刺にも全く問題なくなるので自由度は格段に高まる。問題は針先の位置に自信が持てるかということで内頚や大腿などである程度経験を積んでから試すとよいだろう。

次に術中覚醒と夢についての講演。BISの有用性を示したB-Aware trialのメンバーであり術中覚醒の問題と手術中の夢についてスマートに述べられた。Aspectとの関係が強い方のようで例の論文については問題点をいろいろ指摘されていた。
初日にレミのパネルディスカッションでレミになってから夢を見たという人が多いがこれは浅麻酔と関連があるのかという議論があったが、ただの夢と、術中覚醒のニアミスとしての夢があるのではという話だった。実際にはこれらの夢と術中覚醒の鑑別は難しそうだ。
その後、教育講演の会場へ行ったら質疑で日本では術中覚醒で訴訟をおこされた例はないという話になっており、だからよいのかどうなのかという話になっていた。ただASAの勧告では術前に術中覚醒の可能性を説明すると、むしろそれが不安になるので、低リスクの人にはインフォームドコンセントは推奨されていないそうだ。

午後は、超音波ガイド下神経ブロックのハンズオン。まず秋田大学の整形外科の先生が肩関節疾患での超音波診断や、穿刺法の講義と実演。この手技をマスターするとペインクリニックでも使えそう。勉強したい人はこちらのDVDを。
当日使ったエコーはソノサイトの新型S-Nerveで本当に神経がくっきり見えるのにレクチャーしながらびっくり。これさえ普及すれば閉鎖神経ブロックなど怖くはないだろう。
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by yamorimo | 2008-06-14 22:30 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

学会2日目

学会2日目。

朝8時からのモーニングセミナーに出席したが、ほぼ満員の状態。横浜の朝は早い。

これまでのアリクストラに加えて低分子ヘパリンのクレキサンが発売され、整形外科の下肢手術での適応が取れたとのこと。アリクストラとの比較は、こちらは1日2回投与ということで手間は増えるがその分調節が可能という印象も持った。
硬膜外と併用する場合初回投与の2時間前に抜去はアリクストラと一緒だが、投与10-12時間でカテを抜去してその後2時間で投与という使い方もできる。この辺りは1日2回投与という面が有利に働くかもしれない。メーカーの説明をよく聞いて各施設で対応を考える必要がある。
ただ演者の瀬尾先生は脱硬膜外を強調されていたので今後は神経ブロックと麻薬のiv-PCAに緩やかには移行していくのだろう。

昼は、垣花先生のアルチバに関する講演を聴いた。これは多くの人からサマリーを求められるほどよい講演だった。

徐脈については、術前の交感神経の興奮が強い症例では徐脈になりやすいことを示され、このパターンの人はアトロピンが効きにくいことを示された。ところが高度徐脈になる症例では、交感神経の興奮とは関係がなく、しかしこのパターンの徐脈にはアトロピンが有効だという。興味深い結果だった。結局アトロピンの予防的投与がよさそうである。

血圧低下については0.5μg/kg/minで3分後に挿管というコンセプトを示された。必要な濃度まで上げたら投与速度を低下させることで血圧低下は防ぐことができそうである。垣花先生は導入をセボの吸入で行ない、BISが安定した後にアルチバの投与を開始されている。この辺りはプロポフォールで導入する場合には工夫が必要かもしれない。

Journal of Anesthesiaのシンポについては内容はいずれJAに掲載されるので参照していただきたい。JAは現在のインパクトファクターは0.4程度で麻酔科領域の雑誌としては最下位クラス。そこで、まずJAに投稿する、次に別の雑誌に投稿するときでもJAの論文を参照するという自己増殖を心がけてほしいということが強調された。学会員としてはこの機関誌を育てていくという視点も必要だろう。なお、現在の採択率は60%程度のようです。

午後の気道確保のセッションは満員で隣室でスライドと音声のみの中継を聴いた。印象としては、ガムエラスティックブジーが第1選択という時代はエアウェイスコープの登場により位置が変わりつつあるということと、そうはいいながらエアウェイスコープとエラスティックブジーの併用がよさそうだということだった。またエアウェイスコープとはいえ万能ではないことも示された。

懇親会は、機械展示の横という面白い設定。本ブログの母、H先生とも久しぶりに会うことができた。いよいよ最終日である。
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by yamorimo | 2008-06-14 00:09 | 麻酔 | Trackback | Comments(5)

学会初日

いよいよ麻酔科学会初日である。予想以上に多くの人手でどこに行っても盛況だった。さすがに横浜という気がした。

まずレミフェンタニルのパネルディスカッション。初日の午前という条件だったがほんとうに立ち見+入場できなかった人たちもいらっしゃったと聞いた。やはり注目が高かったのだろう。

注目をあびたのがレミフェンタニルを1.5μg/kg/minで用いているというKurata先生の発表。循環抑制もなく、ノルアドレナリン、インターロイキン6の上昇がみとめられないという。現在のレミフェンタニルの投与は血圧などを指標にやはり0.5μg/kg/minをこえることはあまりないが、もっと高用量を用いることで開けていくる世界があるという主張には共感できる。今後適切な量の検討は必要だろう。
逆に多角的にアプローチしようというのがShibata先生の発表。こちらのほうが妥当と思われるのだが優劣は今後の検討項目だろう。現在のレミフェンタニルの弱点として、ターニケットペインや腹腔鏡手術がある。これらに対する対処法として高用量投与もありだと思っている。

昼はSanuki先生のランチョンを聞いた。TIVAの講演ではシミュレーションの提示に走り勝ちだが、過度な提示は自滅の道だと思っている。この点でTIVA講演熱血編ともいえる講演で好感が持てた。H大学ではレミの使用が順調に伸びて、セボフルランの使用量は以前の40%だという。発売記念講演でH大学を担当した立場としては自画自賛してもよいだろう。

SH先生の脳波の講演はいつもにも増してかみ砕かれた内容に、勉強になった人が多かっただろう。聞けなかった人には金曜日不肖私がこの半分くらいの内容の講演を行います。

最後のイブニングではTubokawa先生の心臓麻酔に対するレミフェンタニル使用の話。循環抑制に対する考え方など参考になった。最もインパクトがあったのはオフポンプCABGでは収縮期血圧を60mmHg程度に保っているとい話。後で話を聞いたところ、冠動脈にはactiveに灌流しているとのことで、これと外科医の技量によって可能になっているのだろう。真似はしないほうがよさそうだ。
参加者には、キティちゃんのUSBメモリーが配布され1周年記念を盛り上げた。
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by yamorimo | 2008-06-13 00:24 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

自分の発表について

いよいよ麻酔科学会前日です。大雨の中無事横浜に到着しました。

今回はまさにアンケート調査のお陰で学会へ来ているようなものなのでまずブログ読者の皆様に感謝します。アンケートの内容については、データーが膨大でしかも昨年の調査との比較もできるので、初日のパネルディスカッションではすべてをお話しすることができそうにありません。
そこでまず初日のレミフェンタニルに関するパネルディスカッションでは概略のみお話しします。このブログをみている方にはあまり目新しい話はないかもしれません。
術中覚醒の問題については金曜日の中枢神経のモニタリングのシンポで自分のデーターなども含めてお話しする予定です。
最終的にはすべてはお話しできないのでまた論文の形で公開ということにさせていただきます。
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by yamorimo | 2008-06-11 22:58 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

MasuiNetリニューアル

Masui先生のWebSiteがリニューアルされています。
レミフェンタニルのシミュレーションが可能になったBeConSim Monitoringが公開されています。
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by yamorimo | 2008-06-10 07:09 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

GasManのβ版

sanuki先生が話題にされているGasManのβ版だが、実はもう入手して使っている。

現在の感想としては、画面がきれいになったのが印象的である。これまではwindows95のソフトという印象だった。マニュアルがないのでよく分からないが、機能的には大きな違いはない、というか現在のバージョンの方が使いやすいという印象すらある。もちろん最新のOSで動くというのは有り難いことだろう。

また正規版がでたら紹介したい。TivaTrainerとGasManは21世紀の麻酔科医の必須ツールのツールと考えている。
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by yamorimo | 2008-06-10 00:20 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

人魚姫

ベルギー留学中のM井先生から小便小僧に続いて、コペンハーゲンの人魚姫像の写真が届いたので紹介したい。よくみる写真とは違ってこれをみるとがっかりという感じが伝わってくる。
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最近、M井先生のホームページがつながらなくてという声を聞くことが多いのだが、近々よい知らせが届きそうである。
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by yamorimo | 2008-06-06 22:29 | その他 | Trackback | Comments(0)