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Rをインストールする

概略に続いて今回は、インストールについて。
Rを使うには、windowsかMac OS-X(OS-9用の古いバージョンもあるらしい)とLinuxが必要。結局何でも使えるということ。

インストール用のファイルは、前回紹介したマニュアルを参照してインターネットからダウンロードするか、CD-ROM付きの書籍を購入する。Rの書籍で一番簡単そうな、データ解析環境「R」だとver 2.2.0がインストールできる。現在の最新版は2.4.1になる。やはり書籍は一冊は必要と思う。上記の本は初歩しか書いてない分分かりやすい。私はこの本を買っていなければRを理解できなかったと思う。

インストールの際の注意点は、Message TranslationsとVersion for East Asian languagesをチェックすることだ。

インストール後、Rを起動してみよう。R consoleが開いていると思う。ここで試しに1+2 enterと入れてみる。次の行に3と表示される。これが第一歩だ。
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by yamorimo | 2007-01-28 21:38 | 統計 | Trackback | Comments(0)

統計ソフトR

医学に限らず研究の過程で統計処理は重要な過程のひとつです。
統計は、昔なら紙と電卓、統計書で行っていたのでしょうが、最近はもっぱらパソコンでということになります。基本的な処理はエクセルで可能ですが、できないことも多くその場合は専用の統計ソフトが必要になります。
統計ソフト、一昔前ならStatViewが有名でした。しかし開発中止になって数年、Vistaがでたらどうなるのか、不安は募ります。それ以外のソフトは決定的なものはありません。年に何回かしか使わないのに数万円というのも納得がいかない人も多いでしょう。そこで登場するがRです。
Rについては既に別ブログで紹介していますが、簡単にいうとフリーの多機能統計ソフトです。こう書くとすごいですが、StatViewとは似ても似つかぬソフトで、慣れるまでは何これと思うこと必至です。そこで、これから少しずつこの統計ソフトRについてご紹介したいと思います。
まず、インターネット上の詳細な説明(PDF)を読んで概略をつかんで下さい。この他、統計ソフトRで検索すればいろいろな情報を得ることができます。これもRの魅力のひとつです。
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by yamorimo | 2007-01-25 21:18 | 統計 | Trackback | Comments(0)

レミフェンタニル入門(11)

レミフェンタニル入門も徐々に際物になってきた。今回は術後の悪心・嘔吐について。

opioid basedの麻酔では術後の悪心・嘔吐が問題になることがある。最近の低侵襲の乳癌手術では術中のフェンタニルの残存効果で術後痛は充分コントロールできるものの、悪心・嘔吐を訴える患者が多いようが印象をうけ対応に苦慮していた。
この点、レミフェンタニルでは効果が速やかに消失するため術後の悪心・嘔吐の頻度も軽減するようだ(Acta Anaesthesiol Scand 2005;49:305)。この研究では形成外科医手術をうける患者を対象に、プロポフォール-フェンタニルあるいはレミフェンタニルで、術後の悪心・嘔吐の頻度を比べている。術後覚醒の状況は差がないが、術後の悪心・嘔吐の頻度はレミフェンタニル群で有意に低かった。
この研究では術後痛にNSAIDS+モルヒネで行っているが、モルヒネの投与量には群間差がない。術後痛のレベルによってはレミ群でモルヒネ投与量が増加し逆の結果となることも考えられる。術後痛がNSAIDsでコントロールできる手術ではこの研究のようにレミが有利だろう。というわけで最初に提示した乳癌手術にはレミが適していると考えているが果たしてどうだろう。

次回は、脳神経外科手術について。
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by yamorimo | 2007-01-24 21:26 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

超音波ガイド下末梢神経ブロック入門(5)

今回はちょっと番外編。A大学のS先生より面白い情報をいただいたので紹介します。

超音波ガイド下の穿刺を平行法で行うのは、実際にやってみると難しいです。針を刺してもなかなか画像上にみることができず、超音波ビームってこんなに幅が狭いのかということになります。
もちろんガイドを使う方法もありますが自由度が少ない。そこで扇状にレーザーを出すポインターをガイドに使う方法です。
文献は、Reg Anesthesia and Pain Medicine 2007;32:84-88
Facilitationg needle alignment in-plane to an ultrasound beam using a portable laser unit.です。

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初心者にはよいかもと思います。
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by yamorimo | 2007-01-23 22:57 | PNB | Trackback | Comments(0)

医療クライシス

奈良の事件の報道で医療関係者に評判の悪い毎日新聞が、医療クライシスという特集を始めています。
昔、各紙の医療報道を見比べて毎日を読んでいた時期もあるのでこの特集には期待です。もちろん足りないのは麻酔科だけではないですね。

>医療費を対国内総生産(GDP)比でみると、日本は1960年代半ばの一時期にOECD加盟
>国平均に達していた以外は、一貫して平均を下回っている。03年もGDP比8%で、平均の8・
>8%に届かない。

> 人口1000人あたりの診療医師数(診療に従事する医師の数)は、一度もOECD平均を上
>回ったことがない。差は年々拡大し、04年には平均3・1人に対し日本は2人。OECD平均に
>達するには、医師を1・5倍に増やす必要がある。
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by yamorimo | 2007-01-23 21:38 | その他 | Trackback | Comments(0)

SHARP QT-MPA10 その②

先日紹介したQT-MPA10だが、インターネット情報だと1万円を切った模様。ますますお勧めになってきた。

実際の使用感だが、予想以上に音がよい。もちろんこのお値段で高級オーディオ並を期待してもいけないのだが、うしろにバスレフポートがついており一応効いている模様。スピーカーも8cmのフルレンジでBGM的に聴くには充分かもしれない。

FM放送については付属のロッドアンテナに手持ちの電線をプラスすることでずっとノイズが減った。音質はTalkMasterの方が少しよいかも。AMについてはTalkMaster+別売りループアンテナよりも圧倒的にQT-MPA10がよい。

PCとの接続は付属のUSBケーブルで行う。接続すると完全にUSBメモリと同じ状態になるので適宜ファイルを交換する。QT-MPA10で録音したファイルはPCに、QT-MPA10で聴きたいCDはPC上でMP3に変換してからコピーする。容量1Gはどうかと思ったが、ラジオのエアチェックが主なら充分だろう。

モデルチェンジでは、CD内蔵とかSDメモリ対応など期待したいが、現状でも価格を考えると一部の人には魅力的だ。
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by yamorimo | 2007-01-21 18:30 | 電脳グッズ | Trackback | Comments(0)

レミフェンタニル入門(10)

ひさびさのレミフェンタニル入門。今回はファイバー挿管時の鎮静について。

ファイバー挿管の際は、患者の苦痛を軽減するため何らかの鎮静、あるいは局所麻酔が必要になる。つい鎮静しすぎていつのまにか低酸素をいう経験もよくある。レミフェンタニルは適度に反射を抑制して鎮静効果があるためファイバー挿管時の鎮静薬として優れているようだ。

投与量としては、0.75μg/kgボーラス投与後、0.075μg/kg/minで持続静注(Anesth Analg 2003;97:904)、あるいは0.1μg/kg/min (Acta Anaesth Acand 2002;46:350)などと報告されている。自発呼吸を保ちながら適度な鎮静ということになるとこの程度投与量(速度)になるようだ。これに適宜キシロカインの局所投与が併用されている。
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by yamorimo | 2007-01-20 23:14 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

がんの痛みの治療

WHOの専門家諮問部委員としてがんの痛み治療法の確立と普及に20年来努力してこられた先生がブログを作られています。
まだ、内容はすくないですが一読してみて下さい。
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by yamorimo | 2007-01-19 14:34 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

20000人突破

ブログ開設以来1年余。訪問者数が20000を超えました。
最近は毎日60名程度のアクセスがあります。これからも麻酔科領域での少しだけ有益な情報を発信していきますのでよろしくお願いします。
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by yamorimo | 2007-01-18 22:07 | その他 | Trackback | Comments(0)

超音波ガイド下末梢神経ブロック入門(4)

超音波ガイド下末梢神経ブロック入門の4回目。斜角筋間アプローチについて。

斜角筋間アプローチは、気胸の危険が少ないことからランドマーク法時代からよく行われてきた。胸鎖乳突筋の外側で、前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋間)を触れてそこに針を刺入する方法である。適応は肩から上肢の手術。私は、腱板断裂の修復術、肩人工関節と上腕骨の近位骨折などに使っている。腱板断裂では、0.75%アナペインを20ml程度使うとブロック後約10時間くらいは鎮痛薬が不要である。その後は他の鎮痛法が必要となる。

エコーガイド下ではランドマーク法時代とは、アプローチが異なる。
まず、輪状軟骨の高さで、気管、甲状腺、総頸動脈、内頚静脈と順に外側へたどって行く。内頚静脈の外側に前斜角筋と中斜角筋を同定し、その間に複数の円形の低エコー性の構造物(腕神経叢)を確認する。

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ブロック針は、プローブに平行に外側、あるいは内側から刺入する。はじめのうちは神経刺激併用をお勧めする。

尚、電脳麻酔入門にビデオをアップロードしたのでご参照いただきたい。
このビデオでは外側からアプローチしている(画面左が内側)。ブロック針が中斜角筋を貫いて、最後にプツンという感じで筋膜を貫通すると同時に、筋肉が収縮しはじめるのが分かるだろうか?その後、局所麻酔薬を注入している。拡がりもエコー下に確認できる。
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by yamorimo | 2007-01-18 20:39 | PNB | Trackback | Comments(0)