カテゴリ:麻酔( 611 )

周術期管理における区域麻酔の役割②

周術期管理における区域麻酔の役割そのに

乳癌手術に対する区域麻酔の役割について

乳癌手術は術後それほど痛みがないことからこれまで区域麻酔の使用は限定的であった。
しかし、区域麻酔の使用により、
短期的には、術後痛の軽減と周術期にオピオイドの使用量が減ることから術後の悪心嘔吐の軽減効果が期待できる。
さらに中・長期的には、慢性痛の軽減や癌再発の抑制効果が期待できる。

乳癌手術に対する区域麻酔法としては、
硬膜外麻酔
胸部傍脊椎ブロック
PECSブロック
局所浸潤麻酔がある

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胸部傍脊椎ブロックは肋間神経を最も中枢でブロックする方法である。胸壁全体の鎮痛効果がある。PECSブロックは肋間神経の外側皮枝をブロックする。側~前胸壁の鎮痛効果があるが胸骨周囲への効果は不十分である。

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乳癌手術に対する胸部傍脊椎ブロックの効果について検討した論文である。

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セボフルランとモルヒネの麻酔と、TIVA+胸部傍脊椎ブロックを比較した。

胸部脊椎ブロックの使用で、術後PACU滞在中から2日後までのVASが有意に低かった。

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周術期のオピオイド使用量は有意に少なく、PONVの頻度も低かった。


それでは慢性痛に対する効果はどうだろう。
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3ヶ月後、6ヶ月後ともに傍脊椎ブロックの併用は慢性痛の程度を軽減した。
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このように乳癌手術において、区域麻酔の併用は急性痛、慢性痛、PONVのいづれも軽減する。では予後はどうだろうか?

(つづく)
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by yamorimo | 2015-05-15 23:33 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

オキシテープエコ

ディスポーザブルのセンサーは費用がかさみます。このような製品をご紹介いただきましたので紹介します。


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by yamorimo | 2015-05-13 22:58 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

麻酔科ポケットマニュアル

当院の初期研修医用のマニュアルを公開します。こちらからダウンロードできます。

神経ブロックのマニュアルについてはappleからeBooks形式でダウンロード可能です。iPadあるいはMacが必要です。こちらからどうぞ。
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by yamorimo | 2015-05-06 20:46 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

新刊

日本麻酔科学会へむけてことしも本を作成中です。おおまかな内容としては昨年の「麻酔科医のタメの知っておきたいワザ22」の続編ですが、前作が技術系中心だったのに対して、今回は知識中心です。お楽しみに。
まだ前作の「麻酔科医のための知っておきたいワザ22」をお持ちでなければゴールデンウィークを利用してぜひお読み下さい。購入はこちらから。
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by yamorimo | 2015-04-30 00:21 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

動画編

最後は動画。TAPブロックの講義ファイルと一緒にご覧下さい。



こちらは肋間神経ブロック。

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by yamorimo | 2015-04-04 00:03 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

NYSORA Middle East機械展示

機械展示でみつけたモノ。

こちらSIEMENSのハイエンド超音波装置。リニアプローブは18MHZ、性能はチェックしていません。
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マシモの脳波モニター。その他、脳酸素飽和度、パルスオキシメーター機能、呼吸モニタが一体となっている。現在、BISとINVOSを併用しているならこちらはコンパクトに収まりそう。麻酔科学会で展示されるのではないだろうか。
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最後は日本光電。この地でもしっかりと宣伝中。世界に向けて頑張ってもらいたい。
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by yamorimo | 2015-04-02 23:40 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

NYSORA Middle East2-3日目

NYSORA参加記の続き。

2日目は自分の予定なし。午前中はきっちりと講義を拝聴。

こちらHadzic先生の講義。スライドはもちろん使うのだが、身振り手振りに思わず引き込まれるスタイルで素晴らしい。海外のスピーカーの多くは聴衆に向かって語りかけるスタイルが多く参考になった。ここまでやるにはスライドの中味が相当頭に入っていないとできないのではないだろうか。その分、国内のようにアニメーションを使用したり、視覚的にみやすいスライドを作るという感じはあまりない。私の講演は、そんな中日本式なのでお世辞もあるだろうが、比較的受けはよかった。
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こちらはBlanco先生のPECSブロックについてのライブデモ。国内ではこのような形式はあまりないが、もっと取り入れてもよいのではと感じた。
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午後はゆっくり休憩して、明日の準備。夕方からはバスで1時間程度移動して砂漠の中へ。あいにくの曇りで砂漠に夕日というのがみることができなかった。
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3日目の午前は、Hadzic先生らとのセッション。局所麻酔薬の作用を長くする方法として、局所麻酔薬に別の薬剤を添加、カテーテル、リポゾーム化した局所麻酔薬の3種類を比較するディベート。でも実際はディベートはなく何でもエキスパートがお答えしますセッションになってしまった。
私の分担は局所麻酔薬への添加薬。講演ではデキサメサゾンの全身投与をお勧めした。講演後のHadzic先生の話でも、ステロイドは神経周囲にレセプターがある訳ではないので使用するなら全身投与といわれていた。
講演スライドはこちら
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by yamorimo | 2015-04-01 22:10 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

NYSORA Middle East1日目

到着後速やかに会場のホテルへ移動。広いホテルで、タクシーが入館するときもセキュリティチャックされていた。
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レジストレーション後学会へ参加。NYSORA系のイベントは4回目なので事務方を始めかなり顔が分かるようになってきたのが心強い。
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オープニングセレモニーではUAEの厚生労働大臣に相当する方が挨拶。恐らく王族のひとりなのだろう。この後でfacultyとして握手させていただいた。

初日の私の仕事はTAPブロックについての講義。講義の抜粋はこちら
学会期間中もずっとTAPブロックについての質問を受け続けた。やはり世界的に注目度は高いということなのだろう。

終了後は、バスで移動してクルーズディナー。
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こんな感じで世界の先生方と交流を深めることができた。ただし、ノンアルコール。
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by yamorimo | 2015-03-31 22:32 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

NYSORA Middle East

3/26日から28日までの間、アラブ首長国連邦のアブダビで開かれたNYSORA Middle Eastに参加した。

出発は前日の3/25日の午後、当地はANAの一部がスターフライヤーに変わっている。
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羽田から成田へ移動して一気にアブダビへ。成田-アブダビ間はエティハド航空が直行便を出しているのでこれを利用した。
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21:10発のこの便は、アブダビはもちろん、乗り換えてヨーロッパへ行くのにも便利ということでほぼ満席。隣はフランスから東京観光へ来た方だった。

地図をみていると中国からアジア中央部を経てここ大丈夫?みたいな場所も飛び越えて無事アブダビに早朝の5時に到着した。
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by yamorimo | 2015-03-30 23:41 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)

メサペイン適正使用セミナー

守備範囲外ではあるがメサペイン(メサドンの内服薬)のセミナーに参加した。

まず症例報告では従来のオピオイドではコントロール困難な癌性疼痛患者でのメサペインの有効性について何例かの提示。

つづいて宝塚市立病院の松田先生の講演

μ受容体作動薬
NMDA受容体拮抗作用もある
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用もある。

ざくっというとモルヒネ+ケタミン+抗うつ薬のようなものか?

現在の位置づけ
癌性疼痛の治療において、
他の強オピオイド鎮痛薬の使用による疼痛管理が困難である患者にのみ使用可能

承認条件
癌性疼痛の治療に精通した医師そして薬剤師のいる医療機関でのみ処方・使用が可能。
医師にはe-learning+修了試験がある(結構難しい)
薬剤部と院外の調剤薬局もe-learning必要。
現在は全例調査実施中(治験を簡略化して承認されている)

使用
モルヒネ換算で60mg/dayより使用可能
モルヒネ60-160mg/dayの患者では1日15mg内服
薬価は安い

海外ではヘロイン中毒からの脱却に使用されてきた。
非癌性疼痛にも使用されてきている。
剤形も、内服以外に注射、坐薬などがある。

副作用
QT延長
500msを超えると投与中止

現在の問題点としては内服しかないということ。内服不可能になったら使えないが、作用時間が長いので24時間程度はほっておいても可(終末期では)。
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by yamorimo | 2015-03-13 10:27 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)