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日本麻酔科学会東海・北陸支部会

東海・北陸支部会へお邪魔しました。
実は、この支部会、前々回はレミフェンタニルのシンポジスト、前回は丸石製薬の共催セミナーそして今年も丸石製薬の共催セミナー演者となりました。同じ会で、同じテーマで2年連続ということでいささか困りました。
前年とはなるべくダブらないように、しかしテーマは同じという感じにしましたが如何だったでしょうか?

内容ですが、
まず、以前紹介したセボフルランが気化器内でフッ化水素を発生するという論文の紹介。この辺りまでで弁当を食べてもらえればということです。
あとは最も興味があるだろう術中覚醒アンケートの結果について。セボフルランはTIVAに比べて術中覚醒の頻度が1/10以下と考えられるということ。循環変動、体動、BISの変化がなくても覚醒している症例があったことなど。

その後、実際のセボフルラン麻酔の方法について私見をAnesthesia21に掲載されているシミュレーションを示しながら説明。
術中のストレス反応を抑制するには私の唾液アミラーゼでの評価からはレミフェンタニル0.25μg/kg/min以上が必要で、これに1.2%前後のセボフルランを併用するのを標準にしてはどうかとしました。レミフェンタニルについては基本的は手術執刀前の血圧から上昇しないようにdoseを調節すればよいと考えています。
セボフルラン麻酔中の脳波の評価法についても簡単に説明しました。あくまで数字ではなく波形で評価ということです。

次に術中の輸液管理で、レミフェンタニルにより血糖が上昇しないことを生かして積極的に糖質投与やアミノ酸を投与するという話。1-2mg/kg/min程度のブドウ糖投与は高血糖を起こさないというデーターを示しました。

これらの特徴を生かして術中だけでなく患者の予後まで考えた麻酔を目指していきましょうということでまとめとしました。

来年はS見先生が会長ということで、気楽な立場でお邪魔しようかとも思います。
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by yamorimo | 2009-09-05 23:26 | 麻酔 | Trackback | Comments(3)
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Commented by tsunetann at 2009-09-06 00:49 x
お疲れ様でした.
私の方は疲れ果てて家に帰ってきました.

来年は,”進化医学からみた麻酔科学”といったようなテーマになるそうです.S見先生は長谷川真理子先生をお呼びするつもりのようです.進化医学と麻酔科学の関わり,,,すぐには思いつきませんが頭の体操のようで楽しそうです.
Commented by 松阪のK at 2009-09-06 20:44 x
yamorimo先生、とても説得力のある講演でした。当院はBISがないので先生のお話はとても参考になりました。隣で聞いていた研修医も「タイムリーな内容だ」と感激していた模様です。
tsunetann 先生もありがとうございました。じきじきにプレゼンの基本を教えていただいたうちの研修医もついているものです。tsunetann 先生とyamorimo 先生、お二方にいっぺんにお会いできて、たいへんラッキーな一日でした。今後ともよろしくお願いいたします
Commented by yamorimo at 2009-09-06 23:36
K先生
個人的にはセボでBISは必ずしもいらないと思っております。うちだと高齢者とか脳障害患者の時に一応波がでているのを確認するのと、EMGが上昇したら筋弛緩みたいなモニタとして使っています(講演では話せないネタですね)。
BISもモジュールだと安いので、モニタを新しめの例えばN光電製に買い替えてもらい、モジュールも潜り込ませてもらえばOKですよ。

一応部外者なのでコメントは控えましたが、先生のところの症例、的確に対応されており感銘いたしました。BISがないので分からないのですがプロポフォールがやや浅めで、硬膜外で低血圧、さらに硬膜外でブロックされない刺激(腹腔鏡ですので)が誘因となった可能性がありそうですね。
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