第7回周術期体液・代謝・侵襲研究会

東京で開かれた第7回周術期体液・代謝・侵襲研究会に参加した。

8月の東京は比較的涼しかった。そんな東京に全国から400名余が集まったという。ちょっとした学会よりも規模は大きい。

昨年からのテーマは手術中の糖質輸液。演題もそれに沿ったものが多い。大塚のフィジオ140は1%のブドウ糖が添加されているが、レミフェンタニル麻酔下ではこの程度の糖質付加は血糖値を上げないようである。むしろ、蛋白(筋肉)の異化(分解)を防ぐ効果が期待できる。フィジオ140はさらにマグネシウムも入っているのでレミフェンタニル時代の細胞外液補充液としては最も適しているといってもよいだろう。

今年のテーマはさらにアミノ酸投与。知らなかったがアミノ酸投与はインスリン分泌を促進する。ブドウ糖とアミノ酸の投与が今後の周手術期輸液のトピックになるのは間違いない。
私の発表はこの目的で大塚のビーフリードを投与するというもの。今年の初めからレミフェンタニルの講演で使っていたネタである。ビーフリードは7.5%のブドウ糖が入っているが、手術3時間前から1ml/hくらいで投与しても血糖値の著明な上昇はない。アミノ酸負荷量としては少ないが試してみていただきたい。

さらに今後の注目はERAS(enhanced recovery after surgery)の概念。麻酔科的には術前の絶飲食時間の短縮などが求められる。このあたりはもう少し整理してまたご紹介したい。

レミフェンタニルでストレスフリーの麻酔を目指す→術中の栄養管理と進んできた。次はどうする?今回はアウトカムをシバリングの発生にしたので効果は?だったがよい指標はないものか。ちょっと思案中です。

最近、LiSAにも脳外科の麻酔中も糖質輸液をという文章を書きましたが、時代は少しずつ変わっていると思います。
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by yamorimo | 2009-08-01 21:47 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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