Intraoperative fraction of ispired oxygen is a modifiable risk factor for surgical site infection

Intraoperative fraction of ispired oxygen is a modifiable risk factor for surgical site infection after spinal surgery.
Anesthesiology 2009;110:556


術中の酸素濃度を上げると手術創の感染を防ぐという報告はここ10年くらい続いているが、肺障害など他の合併症のリスクもあり標準的になっているとはいいにくい。よく報告されている酸素濃度は80%くらいである。このあたりは手術時間(吸入時間)との兼ね合いもあり結論はでにくいのかもしれない。今回の論文はよりacceptしやすい結果なので紹介してみたい。

(背景)
手術部感染(SSI)は脊髄手術の予後や入院期間に影響をあたえる。脊髄手術時のSSIのリスクファクターについて検討した。

(対象と方法)
メリーランド州、ボルチモアの病院で2001年4/1から2004年12/31の間に脊髄手術を行った症例を対象にして、SSIを起こした104例を、SSIを起こしていない104例と比較した。

(結果)
SSIのリスクファクターとして、手術時間、ASA分類3以上、手術部位(腰椎-仙骨)、アプローチ法(後方)、インスツルメンテーション、肥満、カミソリを使った毛ぞりと吸入酸素濃度50%以下であった。

(結論)
脊髄手術では吸入酸素濃度50%をSSI予防の観点から試みるべきである。

いくつかリスクファクターが同定されているのですが、例えば体温や血糖値よりも酸素濃度の方がリスクになっています。Fig1をみると吸入酸素濃度50%以下ではほとんど感染を起こし、逆に高濃度では感染を起こさないようにもみえます。
脊髄手術に限らず、手術中の酸素濃度は50%以上を維持した方がよいと思われます。
高濃度酸素については80%という意見と、45-60%という意見があるようです。前回の研究と合わせると、mild hypercapniaとmild hyperoxiaが今のトレンドなのかもしれません。
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by yamorimo | 2009-06-06 14:32 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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