Anethesia Matters: Patients anesthetized with propofol have

Anethesia Matters: Patients anesthetized with propofol have less postoperative pain than those anesthetized with isoflurane.
Anesth Analg 2008;106:264


少し古い文献だが、見落としていたので紹介する。

開腹子宮全摘術を対象にして、プロポフォール-フェンタニルとイソフルラン-フェンタニルで麻酔を行い術後痛について比較した研究だ。なお、この研究ではニコチンの投与についても検討されているが効果がないので省略している。

対象と方法
80例の開腹子宮手術患者
検討項目:術後のNAS(numerical analog score)、悪心嘔吐、鎮静度とPCAで使ったモルヒネの量
イソフルラン群
ミダゾラム0-2mg、1-2μg/kgのフェンタニルとプロポフォール2mg/kgで導入。筋弛緩薬はサクシニルコリン(術中はベクロニウム使用)。BISが50を目標にイソフルラン投与とフェンタニル1-2μg/kg/h。
プロポフォール群
導入までは一緒、維持はプロポフォールの持続(TCIではない)とフェンタニル1-2μg/kg/h。こちらもBIS50を目標。
悪心嘔吐時は、ドラセトロンで対処(海外はよいですね)。
術後痛は、モルヒネのPCA。1mgを投与でロックアウトタイムは6分。1時間の最大量は10mgとした。
NSAIDsは使用しないプロトコール。

結果
プロポフォール群の方が術後24時間のNASが有意に低かった。またPCAのモルヒネ投与量もプロポフォール群の方が有意に少なかった(32±15mg vs 49±18mg) 。

これは何か条件がプロポフォールにうまくはまったのだろう。エディトリアルにもこのような結果を示した研究は他にはないと記載されている。
術後痛に関しては、NASで4~6くらいで結構痛そうであり、モルヒネの使用量も結構多いように思うのだがどだろう。

この論文には孫引きで行き着いたのだが、例えばプロポフォールには弱いNMDA受容体抑制作用があり、レミフェンタニル投与後のhyperalgesiaを抑制したという報告がある。比較的大量のレミフェンタニルを併用してこの手の検討を行えば同様の結果を得ることができるかもしれない。本研究程度のフェンタニルで有意さがでた原因はよく分からない。

いずれにしても少しでも術後痛を抑制しようとすれば、プロポフォールを使用、気道はLMAで確保というのが考慮すべき点になるだろう。例えば乳癌の手術であれば、TIVAとLMAが、術後痛、悪心・嘔吐、さらには予後という面でよいということになるだろうか?
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by yamorimo | 2009-05-31 00:04 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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