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Sevoflurane preconditioning against focal cerebral ischemia

Sevoflurane preconditioning against focal cerebral ischemia
Anesthesiology 2009;110:1271


プレコンといえば普通は心臓に対する作用だが、同じような機序は中枢神経にも存在する。虚血耐性ともいわれるが、この論文は局所脳虚血に対するセボフルランのプレコンディショニング効果をみた研究である。

実験はラットを用いている。
プレコン群は手術の60分前に45分間2.7%のセボフルランを吸入させている。

その後プレコン群、対照群共に3.0%セボフルランで麻酔して60分間の中大脳動脈結紮を行っている。

その後の梗塞体積、神経学的所見と組織所見について検討した。

3日後の梗塞体積、神経学的所見はプレコン群で優れていたが、7日後、14日後では差はなかった。
3日後、7日後の組織所見ではプレコン群でアポトーシスを起こしている細胞数が少なかった。

セボフルランによるプレコンディショニングにより、局所脳虚血後7日後までのアポトーシス抑制による、一過性の脳保護効果がみられた。

私見
この結果を臨床に応用するとどうなるだろうか?例えば一時血流遮断を行う脳動脈瘤クリッピングを想定する。麻酔導入から開頭まではセボフルランそれも高濃度で麻酔。開頭後はMEPモニタがあるだろうからTIVAに変更。問題はプレコンが完成するのに必要な時間でこの研究では60分+αだが種差もあるだろう。セボフルランの吸入時間が60分くらいになったらすぐにTIVAに変えてもよいのかもしれない。あとは併用するレミフェンタニルがどう修飾するのか?単純にラジカットの方が効果がありそうだが、将来的にはこんな麻酔もあるのかもしれない。
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by yamorimo | 2009-05-28 22:43 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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