脊麻後頭痛

個人的には最近脊麻後頭痛というのはあまり経験がない。
ところが別室で行っている麻酔についての相談室では、質問で圧倒的に多いのが歯科治療時の麻酔によるトラブルと脊麻後頭痛である。特に最近おおいのでご参照いただきたい。

頭痛の要因としては患者の因子以外に、術者の技量や穿刺針があるとは思うが、そろそろ脊椎麻酔(くも膜下脊髄麻酔)の時代は終わったのではないだろうか?帝王切開など限られた領域以外では特に若年者では全身麻酔を選択する時代だと思っている。
高齢者では頸部骨折の脊椎麻酔を苦労して行うよりは、LMA、セボ、アルチバ、大腿神経ブロックの組み合わせで全身麻酔を行った方が時間もかからないし、術後の経過も良好なような印象があるが如何だろうか?
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by yamorimo | 2008-10-27 23:15 | 麻酔 | Trackback | Comments(6)
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Commented by shintagon at 2008-10-27 23:31 x
脊麻より全麻の方が良いのではないか、という御意見に賛成です。骨折で脊麻の体位をとるのは患者さんも辛いでしょうし。ただ僕はLMAではなく挿管することが多いです。アルチバ使うのでどうせ自発呼吸は出ませんし、喉頭痙攣の問題があるので筋弛緩薬も使うとなると、それならもう挿管しちゃえという気分になります。
Commented by SH at 2008-10-27 23:55 x
このPDPHですが,麻酔科医が担当した手術だったんでしょうか?麻酔科医が担当すれば25Gもしくはそれより細い針が標準ですから,ほとんどPDPHは起こらないと思います.
私も個人的には脊椎麻酔<<全身麻酔です.脊椎麻酔のトラブル(見えないところにAVMがあったりとか,low conusとかに起因するものなど)は自己の技術では回避できる保証がないからです.
Commented by stern at 2008-10-28 01:31 x
私は頸部骨折、帝王切開、TURの3つはSpinalでやっています。
BJA 2000;84:450のmeta-analysisが出る前には結構全麻でもしましたが。もっともAnesthesiology 2000;92:947のように差がないといっているのもありますが。
Commented by yamorimo at 2008-10-28 07:24
みなさま
コメント有り難うございます。
まずSH先生のご指摘通り、これらの症例は麻酔専門医によるものではない可能性があります。また頭痛が発生した際にも麻酔とは関係ない的な扱いをされたので質問が来ている訳で、自家血パッチを含めて頭痛が起こった後の対応も大事だと痛感しています。
Commented by onotch at 2008-10-29 22:31 x
質問ですが、大腿神経ブロック(FNB)と外側大腿皮神経ブロック(LFCNB)のみで大腿骨転子部骨折手術は可能なのでしょうか?
転子部骨折では、FNB後に除痛されています。
術中は髄内釘が入るときに、疼痛が強いようですが、
骨幹部はやはりFNBの範囲外なのでしょうか?
麻酔DLでshibata先生はCHSは可能だと言われてますが、、、
ちなみに術式はγネイルです。
Commented by yamorimo at 2008-10-30 22:47
私は必ず全身麻酔と併用していますが、鎮痛不足時には局所麻酔や少量のフェンタニルを併用すればブロックのみで可能と思います。
私は必ずLMAとセボフルラン0.8%程度との併用で行っていますが、これはこれですぐ覚醒するし心機能の悪い高齢者でも問題なく行えています。全身麻酔のみだと術後痛が問題になるのでブロックを併用しているのが実情です。どこまでこだわるかは信念と自身の問題かなと思います。例えばEF30%とかだとブロックのみで行うかもしれません。
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