誘発電位モニタリングとTIVA

石垣島から家族と家族と別行動で東京まで行き「誘発電位モニタリングとTIVA」に関する講演を行いました。

これまで誘発電位特に、MEPモニタを行う際の麻酔は非常に困難でした。

レミフェンタニルが登場してからは大きく状況が変わってきたのは確かです。
これまではMEPモニタの際には抑制の少ないTIVAで行う必要があったことと、筋弛緩薬が使えないのが難点でした。筋弛緩モニター下に少量を投与してもこれで体動が抑制できるのかは不安が残るところです。レミフェンタニルを使えば筋弛緩薬を使用せずにTIVAで維持しても体動の可能性はかなり低くなりました。もう一つは、併用する麻酔薬が少なくなったためセボフルランで維持してもMEPが評価できる可能性が高くなってきたことです。これらにより以前より楽に麻酔管理が可能になってきたという趣旨の講演を行いました。
問題点としては、例えば動脈瘤クリッピング術の術中虚血でMEPが変化したとして、その虚血性の神経細胞障害を比較的大量に使っているレミフェンタニルが増悪しないかという点です。これは今後症例を重ねていくしかないのですが、それでも臨床データーで明らかになるほどの差はでないと思っています。
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by yamorimo | 2008-08-30 23:39 | 麻酔 | Trackback | Comments(5)
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Commented by SH at 2008-09-04 22:04 x
うちでは側弯症の手術にMEPをモニターしていますが,フェンタンルとのTIVAでも十分きれいに取れていました.もちろん筋弛緩薬は挿管の時のみ(前方操作が必要な場合には開胸中には使用していましたが)で大丈夫でした.もちろんレミフェンタニルになってからは楽になったのも事実ですが...
clippingの時などは術後に麻薬をあまり残存させたきくないですから,レミ方が良いですよね.
Commented by YASU at 2008-09-06 21:00 x
SH先生、コメントありがとうございます。中国四国支部会での講演は面白そうですね。
MEPモニタとTIVAに関しては他の大学からも講演を受けましたのでどこも困っているのは間違いないのでしょう。レミフェンタニルのおかげで筋弛緩薬を使わないTIVAが充分成立するようになったのでいろいろ考えなくてよくなったのは確かですね。
脳外科と比べて、脊椎手術は侵襲が小さくてフェンタでも体動を起こしたことはないのですがこの辺りは如何ですか。
問題は下行大動脈瘤のモニタで、これはご存じのように体温と麻酔薬濃度の変化が伴うので解釈はなかなか難しい。さらにμ受容体作動薬をどのくらい使ってもよいのかなどで話をする立場からすると言及したくないというのが本音です。
Commented by SH at 2008-09-07 10:50 x
>脊椎手術は侵襲が小さくてフェンタでも体動を起こしたことはないのですがこの辺りは如何ですか。

以前JSIVAで発表しましたが,側弯の矯正術は「非常に痛い」手術です.フェンタニルの効果部位濃度でみれば術中4-8 ng/ml程度で維持するという状況でした.他の手術ではちょっと考えられない濃度です.これでもwakeup testを行ない終了時には多くの場合手術室で抜管できます.こんなにフェンタニルを使っても「痛い」と言われることも...

>問題は下行大動脈瘤のモニタで、これはご存じのように体温と麻酔薬濃度の変化が伴うので解釈はなかなか難しい。さらにμ受容体作動薬をどのくらい使ってもよいのかなどで話をする立場からすると言及したくないというのが本音です。

そうですね.こちらはオピオイドの濃度を上げすきたくないし,実際のPKもよく解らない状態になりますから難しいですね.
Commented by yamorimo at 2008-09-07 20:28
またまたコメントありがとうございます。
確かに側弯を矯正するときは痛いのでしょうね。しかもwakeup testとは。
ところでケタミンは使われていますか?
Commented by SH at 2008-09-08 00:03 x
側弯では全く使っていません.私がケタミンを使うのはAsthmaの患者さんとか,限られた状況だけです.もう少し使ってみようかと思ってはいるのですが...
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