レミフェンタニル時代の筋弛緩薬

先日、九州大学でレミフェンタニルの講演をしたのだが共催でロクロニウムの発売記念講演も行われて自分でも勉強になった。ここで配慮が足りないことに、レミフェンタニルになってからベクロニウムの使用量が減ったというデーターをいくつか示してしまった(当然オルガノンさんの共催です)。

実際に、レミフェンタニルになってから併用する吸入麻酔薬だけでなく筋弛緩薬の使用量が減ったのは間違いないところだろう。これは減ったというよりは、無理に筋弛緩薬で体動を抑えていた分を使わなくなっただけと理解している。整形外科手術などでは挿管時以外は使用しないし、開腹手術でも必要に応じて追加という感覚に変わってしまった。
先端をいくのは筋弛緩薬なんてまったく必要ないという人たちだが、ここまで頑張る必要があるのかなという気がしている。昨日の記事のようにむしろラリンジアルマスク使用例でも隠し味的に使ってみるという試みも行っているくらいだ。

そこで、先日の九州大学での講演だが、挿管時に通常量の半量程度を使用しているという方に出会った。このように筋弛緩薬の使用に関してはこれまでの概念を捨ててフレキシブルに使ってみるということになりそうだ。
ちなみに、ロクロニウムの拮抗薬のスガマデックスだが今の状況では活躍の場がどれほどあるのだろう。もちろんロクロニウム投与後に挿管困難が判明したという場面では役に立つだろうが、、(でもその後筋弛緩薬が使えないからやっぱり最後の手段にはなるのかも)
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by yamorimo | 2007-11-22 23:13 | 麻酔 | Trackback | Comments(2)
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Commented by tsunetann at 2007-11-23 23:03 x
そうそう,そういえば再挿管の時(スガマデックス使った後で)どうするんだという話がでていました.僕ならレミフェンタニルたくさん使って筋弛緩なしで挿管かと思いましたが,邪道かな?どれくらいロクロニウムを追加投与するとスガマデックスが飽和するんでしょう?あるいは,ここでサクシニコルコリンでしょうか?抗コリンエステラーゼを使っていないので,サクシニコルコリン使っても作用は遷延しませんよね.
Commented by yamorimo at 2007-11-23 23:15
スガマデックス後の再挿管ですね。
まず考えられるのは今の状況だと、筋弛緩をあまり使わないのでスガマデックスを使わないのではないかという予想があります。スガマデックスの出番としては、本当にロクロニウム投与後に挿管困難で拮抗する必要があるときとかでルーチンでは使用しないとするとあまり考えなくてもよいのかもしれません。
ただ、状態の悪い患者だと完全に拮抗しようとして、スガマデックスを使用してやっぱり再挿管というはありえますよね。海外では、ミバキュリウムということになっている(スガマデックスの拮抗作用が最も少ない)ようですが、日本にはない。ベクロニウムもそれなりに拮抗されるということで、使うとするとサクシニルコリンだろうと演者は話していました、ただO大学では、15年前から病院には置いていないそうです。そんなところも多いかもしれません。
もちろん呼吸状態の悪いときにはawake intubationは基本でしょうから、T先生のレミフェンタニルで筋弛緩薬を使わないで挿管というのは充分ありでしょう。
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